平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

新京成初富駅前は空き地のままの状態がいつまで続くか?

地平の改札口から県道まで約100m、空き地迂回の遠回り状態が続く不便さ

新京成では2019年12月から、くぬぎ山-鎌ヶ谷大仏のうち約3キロの高架化完成に伴い、北初富、新鎌ヶ谷、初富の3駅が高架ホームになりました。

改札口はいずれも地平にあります。

この3駅はいずれも、電車が地平を走っていたころの線路撤去に伴い、高架橋下の旧線路跡地は並行道路への転用を主として一部開通または工事中となっています。

 

高架線になった途中の3駅、北初富、新鎌ヶ谷、初富の状況

初富駅は、千葉県道57号線の道路脇の松戸寄りにありましたが、高架に伴い京成津田沼側に移転しました。

自治体では、北初富駅前広場の整備計画に基づき、2026年度完成を目標に駅前ロータリーを整備中です。

 

新鎌ヶ谷駅は、京成が2024年5月20日付けで「千葉県企業局保有土地活用事業 新鎌ヶ谷駅前商業施設が着工しました」とニュースリリースをしています。

新鎌ヶ谷駅の南側に地上6階、地下1階の商業棟、15階建ての住宅棟(分譲マンション)、南北自由通路・東西通路・にぎわいの広場・緑の広場の整備が2026年度に開業予定で施工されました。

 

駅前整備に取り残される初富駅

初富駅は、自治体のホームページによると、県道57号線から初富駅前広場へアクセスする市道11号線(きらりかま小通り)を拡幅する通学路整備事業を進めているとのことですが、駅前の状況は前記2駅と異なります。

初富駅の高架ホームの西側に東武野田線の高架橋がありますが、東武線側に駅はありません。

初富駅の改札口を出ると、東側方向に暫定用の細い通路を歩きます。

通路の左右は空き地で、柵やフェンスがされた状態の狭い空間を行き、南側の一般道を歩いて県道57号線の道路に向かう形となっています。

高架ホームになる前までは、改札口を出てからほぼ直線上に県道に行けましたが、高架橋完成後は、四角形の2辺を行くような形となり、歩く距離が延びてしまいました。

県道へ接続する道路幅も狭く、ビニール袋に覆われた空き地を横目に歩くのは奇妙な気分です。

 

初富駅改札口の外、左右の空き地は高架化工事着工前後から続いており、一体どのような整備計画なのか、今後どのような形になるのか、ずっとこの状態なのか、全容が見えないままです。

新京成側でも行政側でも、初富駅前整備の情報がほとんど見当たらないのは、何らかの事情があるのでしょうか。

初富駅改札口の東側には、将来の出入口を目指して造ったかのような、降りたままの状態の、狭幅シャッターがあります。

今後、駅前の東口が整備され、このシャッターが上がった時が、初富駅前の新たな姿になるのでしょうか。

それはいつ頃、どのような形でしょうか。

 

新京成の高架橋、初富-新鎌ヶ谷と、初富-鎌ヶ谷大仏の両方向の線路脇には、元の線路跡を活用しての道路整備工事中のところもあります。

その一部区間は開通しているところもあり、初富駅付近でも旧上り線側では、県道から新鎌ヶ谷方向への整備工事をしています。

県道分岐点から初富駅改札付近まで整備、接続されれば、東武線側から初富駅への距離は縮まり、以前の地平線路の時に近い状態になって便利になりそうですが、そのように期待してよいのでしょうか。

 

新京成自治体からの、初富駅前の将来像の情報提供が望まれます。

 

(※ 筆記にあたり、京成、2024年5月20日付けニュースリリース「千葉県企業局保有土地活用事業 新鎌ヶ谷駅前商業施設が着工しました」、及び鎌ヶ谷市ホームページ「初富駅周辺の整備と子育てしやすい街づくりについて(令和5年7月20日回答)」「北初富駅前開発について(令和6年3月28日回答)」を参考にさせていただきました。)