家族・親子が懐かしの蒸気機関車、客車列車に乗車する5つのコース紹介です
昨日の拙「青春18きっぷでどこへ行く?2024夏 家族・親子編10路線(1)」の続編です。
便宜上、家族・親子編の見出しですが、それ以外の条件の人もご覧いただければ幸いです。
今回は蒸気機関車に牽引される、昔懐かしい運行形態の客車に乗車する5列車のコース紹介です。
夏の青春18きっぷ利用期間の、2024年7月20日から9月10日の範囲で見てみました。
時刻の「:」表記は省略します。
【蒸気機関車列車共通の注意点】
〇 いずれも毎日運転の列車ではなく、特定日のみの運転です。
事前に運転日を十分確認してください。
〇 全車指定席の列車です。
事前に指定券を確保することが要件です。
満席時の当日、立席乗車、デッキ乗車はできません。
満席であっても、出発日直前の、指定席券所有の一部の人のキャンセルはつきものなので、出発1日前、2日前にキャンセルによる空席はないか、確認してみるのも一方法です。
〇 運転日:9月1日までの土曜・日曜・祝日(※9月7・8日(土・日)は運休なので注意)
〇 乗車方法:真岡鉄道の「SL整理券Web予約ページ」のサイトから必要事項を入力。
乗車当日に、普通乗車券のほか、SL整理券(500円)を現金購入して乗車。
〇 コースの一例
東京801発→東北線→小山924着、945発→水戸線→下館1008着、1035発→真岡鉄道「SLもおか」→茂木1206着、1428発→「SLもおか」→下館1558着、1632発→水戸線→小山1700着、1717発→東北線→東京1847着
〇 運転日:9月1日までの土曜・日曜・祝日と、7月29日(月)、8月2日(金)・5日(月)・12~13日(月・火)、15~16日(木・金)、22~23日(木・金)
(※9月7・8日(土・日)は運休なので注意)
〇 乗車方法:秩父鉄道の「秩父鉄道SL予約システム」のサイトから必要事項を入力。
クレジットカード決済で1,000円。
駅窓口購入は現金払いのみで1,100円。
〇 コースの一例
東京839発→高崎線→熊谷948着、1015発→真岡鉄道「SLパレオエクスプレス」→三峰口1254着、1405発→「SLパレオエクスプレス」→熊谷1620着、1638発→高崎線→東京1751着
(3) 東武「SL大樹」
〇 運転日:7月20日から8月31日まで毎日運転します。
今回のSL列車5コースで唯一の毎日運転列車です(※9月の運転日は今後公表されます)。
〇 乗車方法:東武線の専用サイトから必要事項を入力。
座席指定料金760円。
東武線各駅や主要旅行会社などでも扱います。
〇 「SL大樹」の時刻
・下今市発→鬼怒川温泉着(「1号」933発→1009着、「3号」1029発→1105着、「5号」1330発→1406着、「7号」1501→1537)
・鬼怒川温泉発→下今市着(「2号」1114発→1151着、「4号」1253発→1328着、「6号」1541発→1621着、「8号」1645→1720)
※ 期日により一部、運転しない列車等があります。
〇 コース一例
※ JR日光線今市駅と東武線下今市駅は約700メートル、徒歩10~15分です。
東京755発→東北線→宇都宮931着、936発→JR日光線→今市1011着→東武線下今市まで徒歩→下今市1029発「SL大樹3号」→鬼怒川温泉1105着→観光→1541発→「SL大樹6号」→下今市1621着→徒歩→JR今市1726発→JR日光線→宇都宮1802着、1804発→東北線→東京1951着
(4) 上越線「SLぐんまみなかみ」
〇 運転日:7月21・27日、8月4・10・12・18・24・31、9月7日
座席指定料金840円。
〇 コース一例
東京718発→高崎線→高崎917着、956発→上越線「SLぐんまみなかみ」→水上1203着→水上観光→水上1515発→「SLぐんまみなかみ」→高崎1714着、1747発→高崎線→東京1941着
(5) 信越線「SLぐんまよこかわ」「ELぐんまよこかわ」
〇 高崎→横川は電気機関車、横川→高崎は蒸気機関車の牽引です。
蒸気機関車は今後も残る予定ですが、電気機関車は近々廃車予定とされています。
〇 運転日:7月14・20・28日、8月3・11・17・25・31、9月1・8日
座席指定料金840円。
〇 コース一例
※「SLぐんまよこかわ」横川→高崎の運転時刻が若干早いため、高崎から八高線高麗川、川越経由としてみました。
東京718発→高崎線→高崎917着、947発→信越線「ELぐんまよこかわ」→横川1049着→横川観光(※碓氷峠鉄道文化むら有り)→横川1415発→「SLぐんまよこかわ」→高崎1518着、1550発→八高線→高麗川1715着、1719発→川越線→川越1745着、1746発→大宮1808着、1821発→上野東京ライン→東京1854着
備考(帰りを新幹線に変更するコース)
参考までに、行きは蒸気機関車体験、帰りは新幹線という、究極の列車比較のコースはいかがでしょうか。
新幹線への乗車は、運賃と特急料金が別途必要になりますが、蒸気機関車のゆったりした速度と雰囲気の後、時速275km/hの新幹線に乗るのも興味深いと思います。
新幹線料金が比較的安価で、なおかつ、新幹線の乗車時間が長いのは、(2)秩父鉄道「SLパレオエクスプレス」のコースです。
「SLパレオエクスプレス」は熊谷に16時20分に到着して乗車は終了ですが、そのあと、高崎線普通列車でなく、熊谷→大宮だけ上越(北陸)新幹線自由席に乗車するものです。
新幹線の運賃・自由席特急料金は運賃・料金合計1,470円(子供半額)です。
〇 熊谷→大宮の新幹線列車コース例
・熊谷16時34分発「あさま622号」で大宮16時47分着まで、新幹線13分間の体験。自由席は1~5号車。
・熊谷16時50分発「たにがわ412号」で大宮17時03分着。自由席は1~7号車。
・熊谷17時03分発「とき328号」で大宮17時17時15分着。自由席は1~4号車。
※1号車は東京側の先頭車両です。
終着駅での折り返し作業の光景もSL列車の風物
青春18きっぷでの2024年夏、家族・親子編は以上です。
2回に分けて計10回分のコース紹介ですが、後半5回のSLコースは、終着駅でSLが折り返し運転するまでの時間と余韻も観光と捉えています。
終着駅での機関車付け替え、転車台での方向転換、先頭部から最後部への機関車移動など、蒸気機関車と客車ならではの演出です。
「SLぐんまみなかみ」「SLぐんまよこかわ」の2列車については今後、JR東日本が電気機関車とディーゼル機関車を廃止し、GV‐E197系気動車で牽引する予定となっています。
客車自体は残りますが、国鉄時代からの重量感ある機関車。牽引でなく、気動車が牽引するイメージです。
その時、列車利用に変化はあるでしょうか。
毎回のことですが、観光地情報には詳しくないため、列車主体の案内にとどまる点はご了承ください。