平行普通列車

常磐線と京成松戸線に魅せられた者のブログです

2025年夏 信越線・両毛線「GV・SLぐんま横川(桐生)」の当日乗車率に注目

ディーゼル車GV-E197系が先頭に立つ「GV・SLぐんま横川(桐生)」の話です

JR東日本から、2025年5月16日付けで「夏の臨時列車の運転について」のニュースリリースがありました。

その中に、「各地で運転する「SL」の旅をお楽しみください」との項があります。

JR東日本のSL列車には6種類あります。

そのうち「SLぐんま水上」と「SLばんえつ物語」の2列車はこれまでと同じ内容ですが、「GV・SLぐんま横川」「SL・GVぐんま横川」「SL・GVぐんま桐生」「GV・SLぐんま桐生」の4列車については、これまでの「EL」「DL」が今回、「GV」に変わったのが目を引きます。

従来の電気機関車ディーゼル機関車から、新たにGV-E197系の牽引に変わりました。

GV-E197系は、DL(ディーゼル機関車)でなく、DC(ディーゼルカー気動車)に区分されます。

GV-E197系が先頭に立って客車を牽引する、信越線下りの「GV・SLぐんま横川」高崎→横川と、両毛線上りの「GV・SLぐんま桐生」桐生→高崎の乗車率は、前年のELと比べてどのように変わるでしょうか。

以下、勝手に分析予想してみました。

 

【乗車率に影響がないとみられるケース】

〇 GV-E197系牽引による新たな牽引や乗車体験に関心のある人

〇 「SL列車」としてはこれまでと変わらないから、気にならない人

〇 客車列車の旅情を味わうことが主体で、牽引する車両は気にならない人

 

【乗車率に影響がありそうなケース】

〇 GV-E197系の牽引では関心が薄れる人

〇 重量感、力強さのあるEL・DLの機関車牽引に関心のある人

〇 SL牽引とEL・DLの機関車牽引との乗り心地比較等に関心のある人

〇 SL+ELまたはSL+DLの組み合わせ列車だったからこその魅力と考える人

〇 SLが先頭になる列車(横川→高崎、高崎→桐生)の方にのみ、関心がある人

〇 客車が3両編成で短くなったため満席率が高くなり、乗車をあきらめる人

〇 3両では編成が短く、物足りない人

 

話の種として?GVE197系は今回一回だけの乗車になるのか、継続性があるのか、今後どう展開していくでしょうか。

 

GV-E197系牽引による3両編成化について

GV-E197系は電気式気動車ディーゼル車)ゆえ、機関車のような牽引力までは望めず、今回の「GV・SLぐんま横川」「GV・SLぐんま桐生」では3両が限度という結果になりました。

上越線ではSL単独5両牽引に対して、最新のGV-E197系では3両が上限とは奇妙な感じもします。

急勾配条件の違いもあるでしょうか。

 

一方、高崎から横川・桐生間でSLを走らせるには、GV-E197系がなければ「SLぐんま横川」「SLぐんま桐生」は設定困難だったともいえそうです。

設定困難ならば、高崎起点のSL列車は「SLぐんま水上」のみとなります。

今回の場合、「SLぐんま水上」だけの設定よりは、たとえ客車3両であっても、「GV・SLぐんま横川」「GV・SLぐんま桐生」で設定したと、前向きに受けとめるしかないようです。

 

3両への減車で逆に満席率が高まる?

仮の話ですが、GV-E197系となって列車の申し込みがもしも前年より減ったとしたら、客車3両への減車が逆に怪我の功名となって、列車自体の乗車率としては3両で満席だったという結果になるでしょうか。

GV-E197系牽引による受けとめ評価の結果、3両編成が申し込み需要とのバランス、乗車率の点ではよかったという結果になるでしょうか。

 

SLが先頭の「SL・GVぐんま横川」「SL・GVぐんま桐生」と、GV-E197系が先頭の「GV・SLぐんま横川」「GV・SLぐんま桐生」との乗車率の差も関心を抱くところです。

7月19日を初日に、7/20、 8/10・11、9/13運転の「SL・GVぐんま横川」「SL・GVぐんま桐生」、 7/21、 8/9運転の「GV・SLぐんま横川」「GV・SLぐんま桐生」。

 

前か後か、いずれかにSLは連結されています。

片側がGV-E197系であろうと、JR東日本が謳う「SLの旅をお楽しみください」となるでしょうか。

夏休み運転期間中の両列車の利用状況を見てみたいと思います。

 

※ 筆記にあたり、鉄道コム、2025年5月16日付け「JR東の「新型事業用車」ついに営業列車でデビュー! しかし客車は「半減」その理由は?」を参考にさせていただきました。

tairayukiblog.hatenablog.jp

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