8806編成と同じラッピングを施した8928編成の登場は何を意味する?
ラッピングされた編成は全国各地の路線に見られますが、新京成でもよく見かけるところです。
2024年5月22日現在の、新京成のラッピング編成は下記の状況となっています。
〇 N828:千葉ジェッツトレイン
〇 8928:京葉ガス※
〇 8938:JITANBODY整体院※
〇 8806:京葉ガス※
〇 8809:戸田梨香&ばけごろう※
〇 8811:さくら都市
〇 8813:ホテルフローラ船橋(はぴさぽトレイン)
〇 8815:フロンティア
※は京成乗り入れが非対応の編成
全26編成中、8編成がラッピング編成で全体30%を占めます。
おおよそ3編成単位のうちの1編成がラッピング編成といえます。
過去の話ですが、2022年~2023年は8814編成が「ふなっしートレイン」として話題を集めました。
ここ数日前から、8900形の8928編成が8806編成と同じガス会社のラッピングになりました。
8928編成と言えば、筆者の主観として2023年12月19日の検査終了、本線復帰後でも平日朝の通勤時のみを中心とする、あまり元気のない運用が多いことが気になってきましたが、今回のラッピング編成に選ばれたことは体調万全に戻ってよかったと思います。
さて、このガス会社のラッピングと言えば8800形8806編成が、3年ほど前から長い期間施され、現在も走り続けています。
新京成の編成数規模で、同会社のラッピングを複数の編成に行なったことは、過去に例がないかと思われます。
今回、8806に加えて8928にも同じ会社のラッピングをしたことに何か意味はあるのでしょうか。
2024年度中に80000形80066編成新製後、8806編成を廃車?
新京成は現在、80000形新製により8800形の廃車を進めており、これまで8801・8804・8805の3編成を廃車しました。
8800形のリニューアル編成を除くと、順番として次の廃車候補は8806か、8808の2編成のうちのいずれかと思われます。
8808は、8805・8806・8807の3編成の、元々8両編成だったところからそれぞれ2両ずつを抜き取って、新たに6両を組成した編成です。
8806と8808のどちらが先に廃車であっても疑問は生じませんが、今回の8928が8806と同じ内容のラッピングを施して登場したことから、8806が先に廃車になる可能性が高まったのではないかと考えます。
ガス会社側で、新京成で2編成にラッピングの趣旨があるかどうかは不明ですが、通常ならば新京成の規模(26.5キロの路線規模、26の所有編成規模、1編成6両の輸送力規模等)からしても、ラッピングは1編成と思われます。
8806は京成乗り入れが非対応の編成ですが、8928も同様です。
8806の余命と、8928の新たなラッピングによるガス会社側の重複経費を考え合わせれば、一時的には2編成でのラッピング走行であっても、2024年度途中での80000形新製、8806廃車により再び8928のみ1編成でのガスPRラッピングに戻るかと思われますが、いかがでしょうか。
(※ 記載にあたり、「新京成線運用情報」を参考にさせていただきました。)