越美線未成線見学で翌朝、九頭竜湖駅前9時30分解散後どう過ごすか?
長良川鉄道が、2024年5月30日付けで「越美南線と越美北線を結ぶツアー」の企画を公表しました。
越美南線(長良川鉄道)北濃駅と、越美北線九頭竜湖駅が結ばれなかった未成線の跡地をバスで辿るのが主眼の、鉄道ファン向け企画です。
コースは、長良川鉄道美濃太田駅から観光列車「ながら1号」に乗車し、北濃駅で転車台等見学のあと、指定のホテルに宿泊し、翌日はホテルから越美南線・北線を結ぶ未成線区間をバス車窓で見ながら、9時30分頃に九頭竜湖駅に到着後解散という内容です。
期日は、7月13日から11月9日までの間で、長良川鉄道側が指定した計15日の中から参加日を選ぶ1泊2日コースです。
九頭竜湖駅で9時30分到着後解散しても困らないか?
九頭竜湖駅に9時30分頃到着後、解散となりますが、九頭竜湖駅で解散した後、各参加者はどのように時間を過ごすのでしょうか。
九頭竜湖駅周辺の観光、越美北線の列車で越前大野や福井での観光、北濃駅まで戻るコースなどが考えられます。
このうち、九頭竜湖駅前周辺自体は、ネット情報を見る限りでは、時間を潰すには長そうです。
北濃駅まで戻るコースについては、九頭竜湖駅-北濃駅を直接結ぶバスはなく、時刻表冊子にも掲載されていません。
両駅間の距離は約30キロとも言われ、徒歩は困難で同じコースを逆戻りして北濃へ戻ることは現実的でないようです。
また、九頭竜湖駅から九頭竜湖への観光については、ネット情報を見る限りアクセスがないように感じられました。
そうなると、九頭竜湖駅11時05分発福井行きで、越前大野駅で途中下車観光して福井へ向かうか、越美北線内で途中下車せず一直線に福井へ向かうか、いずれかとなりそうです。
そして福井から北陸新幹線、北陸線経由で名古屋、美濃太田方面に戻るコースとなりそうです。
九頭竜湖解散でなく、同じバスで九頭竜湖を周遊しながら北濃駅まで戻っての解散を
前記しましたが九頭竜湖駅で解散しても、同駅と北濃駅を結ぶバスがないため、同じコースで北濃経由、美濃太田まで戻るには無理なようです。
九頭竜湖駅発の越美北線の列車本数も限られており、11時05分発と、14時32分発の2本でしか実質的な選択列車がありません。
「越美南線と越美北線を結ぶツアー」が「越美南線、越美北線通り抜け企画」と謳う企画で、美濃太田-福井を結ぶ越美線の夢を叶える企画と考えれば、九頭竜湖駅9時30分着後、11時05分発越美北線列車で福井まで、福井でなくともせめて越前大野まで乗車することで、越美南線と越美北線を乗り継いだ気分になることも意外に大事な要素ではないかと感じます。
JR西日本と共同で越美北線列車の一部乗車と北濃駅に戻るルートはどうか?
そこで、2日目を九頭竜湖駅9時30分着後解散でなく、出発地の美濃太田に戻るツアールートを提案したいと思います。
【ルート】
九頭竜湖駅→越美北線→越前大野駅で昼食・休憩→宿泊バスに乗車→九頭竜湖駅をバス車窓で見る→九頭竜湖をバス車窓で見る→再び越美南線・北線の未成線跡をバス乗車→北濃駅でバス下車→長良川鉄道→美濃太田駅解散
【コース概要】
九頭竜湖駅11時05分発列車で越前大野に11時37分着後、越前大野駅周辺で昼食休憩をして、先程乗車した九頭竜湖9時30分着の案内バスが回送で越前大野駅まで先回りで迎えに来ている形とするものです。
越前大野駅から九頭竜湖駅を横目に見て、九頭竜湖のバス車窓見学を行ない、再び未成線跡を辿ります。
北濃到着後、バスを降り、北濃16時36分発美濃太田行きの定期列車で美濃太田18時42分着後解散とするものです。
参加費としては倍以上になるかと思われますが、九頭竜湖までは遠く、北濃へも戻れない九頭竜湖駅に9時30分で解散しての困惑はないでしょうか。
九頭竜湖駅から各人自由に帰ってという内容よりは、未成線を楽しむツアーであれば、未成線の両側の車窓を見る名目で、越前大野と九頭竜湖車窓を加えての美濃太田往復コースはどうかと考えますが、いかがでしょうか。
※ 写真は本文と無関係です。