平行普通列車

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京葉線新習志野駅の「粗末に扱う変更」関連で、千葉県知事の話を拝見して

新習志野「駅利用者を粗末に扱う変更。反対」課題は千葉県知事の話が結論と受けとめます

チバテレ+プラス、2024年6月5日付け、「JR京葉線ダイヤ再改正で千葉県知事『すべての人が満足することは基本的にない』」を拝見しました。

2024年9月の京葉線ダイヤ再改正関連で、新習志野駅の停車本数減に関する習志野市の反発に対しての、千葉県知事の話が掲載されています。
記事の中の一部を引用させていただきます。

 

(以下引用)
ダイヤ改正はそもそもすべての人たちが満足するものでは基本的にはない。我々は個々の駅の利用者という観点ではなく、県全体のまちづくりや幕張新都心の拠点性への影響、そういう広い次元で我々が総合的に判断して春のダイヤ改正を容認できないと声を上げてきた。それ以上でもそれ以下でもない」

ダイヤの再改正で、停車する列車が減る新習志野駅を抱える習志野市の反発に対し、このように述べた熊谷知事。 

~中略~

今後はJR東日本と沿線の利便性だけでなく、まちづくりへの影響や地域活性化の観点から意見を交わすほか、内房、外房地域の更なる速達性の確保を求めていく考えを示しました。

(以上引用)

 

県知事の話の中では、習志野市新習志野駅といった固有名詞は、直接的にはないようですが、記事の後段で「新習志野駅を抱える習志野市の反発に対し」と記されています。

新習志野駅以外の快速通過駅も含めてという考え方と理解します。

 

参考までに、2024年9月のダイヤ変更に関して、千葉県知事の話が5月31日付けYahoo!ニュース「JRの対応に千葉市長と知事は“歓迎” 習志野市長は“反対”」にもありますので、引用させていただきます。

 

(以下引用)

一方、熊谷知事もコメントを発表し、「秋口にダイヤ変更を実施するという異例の対応をしていただき、大変感謝している」としました。

その上で、JRに対し「京葉線の速達性や利便性の確保などについて、今後も引き続き検討を行っていただきたい」と求めています。

(以上引用)

 

このYahoo!ニュースの後段では、習志野市長のコメントも添えられていました。

 

千葉県知事の話が習志野市意見表明への結論

冒頭に引用させていただいた、千葉県知事の発言記事全体が、今回の習志野市意見表明の主旨部分、「駅利用者を粗末に扱う変更。反対」の動きに対する千葉県の考え方であり、この議論の結論と受けとめました。

 

今回の習志野市における新習志野駅停車本数削減について当てはめれば、以下のように解釈されるかと考えます。

なお、(※)部分の加筆は、あくまで筆者の勝手な受け止め方であり、県知事の話と直接は結びつきませんので予めご了承のうえ、誤解のないようにお願いいたします。

【筆者の解釈】

〇 ダイヤ改正はそもそも(※新習志野駅の利用者を含む)すべての人たちが満足するものでは基本的にはない。

〇 (※新習志野駅を含む)個々の駅の利用者という観点ではなく、県全体のまちづくりや幕張新都心の拠点性への影響、(※新習志野駅という、広くない次元でなく)そういう広い次元で我々が総合的に判断して春のダイヤ改正を容認できないと声を上げてきた。

(※新習志野駅の停車本数削減も含めて、春のダイヤ改正は)それ以上でもそれ以下でもない。

 

以上のように解釈しました。

ダイヤ改正がすべての人たちが満足するものではない中で、千葉県全体のまちづくりや幕張新都心の拠点性の影響の大きさを総合的に判断した上での、春のダイヤ改正への意見だったと理解します。

 

2024年9月改正で快速増発をした上で、さらに各駅停車の本数維持は困難と理解

筆者は新習志野を含む快速通過駅へのフォロー策、つまり快速は増発し、各駅停車本数もそのままとする前提で、可能な策はあるかを模索してきました。

結論として、先般の各駅停車列車の列車編成両数の縮小、短編成化による本数確保案を出させていただきましたが、「ダイヤ改正はそもそもすべての人たちが満足するものでは基本的にはない」という話から、そもそもそのような視点はないと理解しました。

千葉県側で今後、もしも快速通過駅も加味する状況に変化していったならば、筆者の拙案も参考にしていただければと思います。

 

最終段で、「今後はJR東日本と沿線の利便性だけでなく、まちづくりへの影響や地域活性化の観点から意見を交わすほか」とあります。

この中に、新習志野駅をはじめとする快速通過駅の利便性も含まれるのか、あるいはすべての人たちが満足するものでは基本的にはない中に含まれるのか、どちらでしょうか。

一旦発進した以上、冷静沈着になるまでにはまだ一定の時間が必要かと思われますが、見解の相違ということで平行線、独自の道を辿るのでしょうか。

落ち着けてから改めて受け止めれば後者になります。

 

今後、習志野市と千葉県との間でどのような展開になるかは分かりませんが、快速通過駅を持つ習志野駅以外の各自治体は習志野市と千葉県のいずれの考えに近いのか、どちらの話を理解するのかも含めて、状況を見守っていきたいと思います。

 

 

(※ 筆記にあたり、チバテレ+プラス、2024年6月5日付け「JR京葉線ダイヤ再改正で千葉県知事『すべての人が満足することは基本的にない』」、及び5月31日付けYahoo!ニュース「JRの対応に千葉市長と知事は“歓迎” 習志野市長は“反対”」から、それぞれ一部を引用及び参考にさせていただきました。)