函館新幹線は「はやぶさ」10両単独編成で函館-札幌8往復は輸送力過剰では?
昨日の拙「函館新幹線東京-函館5往復のダイヤを想定する」の続編です。
昨日と同じく、旅行総合研究所タビリス、2024年9月10日付け、「函館新幹線『フル規格、分割併合なし』の理由。整備費は上振れへ」を参考にさせていただいています。
今回は、函館-札幌の車両についての話です。
記事の中の「新幹線等の函館駅乗り入れに関する調査業務調査報告書」の画像によると、函館-札幌は「(フル10両またはミニ10両)函館⇔札幌8本」となっています。
8本とは8往復の意味です。
記事の一部を引用させていただきます。
(以下引用)
北海道新幹線の函館駅乗り入れ構想について、函館市はフル規格新幹線の車両を導入し、新函館北斗駅での分割併合はしない方針を示しました。
(以上引用)
東京-函館だけでなく、函館-札幌についても、フル規格新幹線車両の導入方針となりました。
ここではE5系10両編成を前提として考えます。
函館-札幌をE5系10両編成8往復は輸送力過剰
現在、函館-札幌は特急「北斗」が11往復設定され、5両編成が基本です。
「北斗」5両編成の定員は230人です。
11往復で換算すると1日2,530人の輸送力になります。
これに対し、E5系10両編成は723人の輸送力があります。
E5系10両編成を充てると4往復で足りる計算になります。
新幹線速達による新たな需要喚起があるから、10両編成8往復でよいという計算もあるでしょうか。
函館-札幌に6時から20時まで、または7時から21時まで、それぞれ2時間間隔の設定で丁度8往復にはなります。
このほかに、東京-札幌の10往復が、新函館北斗-札幌間で重複走行することになります。
東京-札幌の10往復のうち5往復に、東京-函館の5往復を新函館北斗で接続を図れば函館-札幌は実質的に計13往復という考え方もできます。
それにより「はこだてライナー」の代替えもできます。
函館-札幌8往復の車両をE5系10両編成で充てることは、もっとも簡単な方法ではありますが、新幹線での新たな需要喚起効果はあるにしても、輸送力過剰ではないかと思われます。
定員が多すぎるゆえに、E5系10両で函館-札幌8往復は多すぎるという議論にならないでしょうか。
函館-札幌にはこの区間専用にE5系6両編成を別に組成した方がよいのではないかと考えます。
札幌側の先頭6号車はグランクラスでなく、通常の普通車または通常のグリーン車、他の5両は普通車とするものです。
これにより定員は400人程度になり、8往復に見合う輸送力と考えますが、いかがでしょうか。
(※ 筆記にあたり、旅行総合研究所タビリス、2024年9月10日付け、「函館新幹線『フル規格、分割併合なし』の理由。整備費は上振れへ」を一部引用及び参考にさせていただきました。)