8809編成の新年ヘッドマークと急行灯・運行番号表示器のない先行きを探ります
新京成では2025年1月1日から15日までの15日間に、巳年にちなんだヘッドマーク電車を運行します。
今回は、松戸市立松戸高等学校とタイアップしたヘッドマークデザインで、8800形8809編成の先頭部に装着されました。
新京成線運用情報によると、1月1日の初日には8809編成は運用されなかったようで、デザインした高校や新京成ファンは初日からややがっかりしたのではないでしょうか。
翌、1月2日にはヘッドマークを掲げて松戸-京成津田沼での終日運用に入り、安心しました。
残13日間、運用しない日があるかもしれませんが、運用したとしても平日は朝ラッシュ時の1往復のみというのではいささか残念です。
2024年の辰年ヘッドマーク装着の8805編成では、あまり積極的な運用の15日間とはいえませんでした。
今回の8809編成には極力、松戸-京成津田沼の終日運用に入ってほしいと願います。
2026年は京成松戸線になっての新年となりますが、干支のヘッドマーク企画は伝統として継続してほしいものです。
8800形で唯一、急行表示灯と列車番号表示器のない8809編成
最近になって、8809編成の行先表示器がLEDフルカラー化されたことにより、新京成での字幕式行き先表示器は終了し、全編成のLED化が完了しました。
ただし、8809編成には急行灯と運行番号表示器は装着されませんでした。
8800形は現在13編成ありますが、京成千葉線乗り入れ非対応の編成は8809と8806の2編成だけとなりました。
8806編成は現在、検査整備中ですが、千葉線乗り入れ対応装備をして復帰するかどうかはまだ不明です。
8806編成が仮に、千葉線乗り入れ対応で復帰の場合、乗り入れ非対応の8800形は8809編成だけになります。
ただ、千葉線非対応での復帰なら、8809と8806の2編成が乗り入れ非対応で継続になります。
8809編成の千葉線乗り入れ非対応による先行き
現在の平日日中と、休日の終日ダイヤは、千葉線乗り入れ用8編成、新京成線内用6編成の、計14編成で運用しています。
京成合併後、現状ダイヤで踏襲されていくと、千葉線乗り入れ非対応の編成は、80000形全5編成、8900形全3編成、8800形全14編成のうちの2編成、計10編成となります。
今後の新京成の京成松戸線化による、京成全体の幅広い路線網の中で捉えてみると、松戸線しか走れないのが10編成もあるのでは、割合が多すぎて非効率であるのは明らかです。
80000形は今後、京成乗り入れ対応になるのは時間の問題ですが、検査終了後の8806編成は別扱いとすれば、乗り入れ非対応の8809編成と8900形3編成だけが、京成全体から見ると厄介者になってくるかのような感じを受けます。
8900形は新京成の主力8800形と、実質的に京成車両ともいえるN800形、80000形の中で半端な立場にありますが、8800形の後の新製のため、ひとまず8800形のうちの老朽編成置き換えを優先しているとみられます。
そうすると、8900形よりも先に製造された8809編成の先行きが案じられてきますが、筆者の過去の8800形廃車候補のテーマ展開で、8808編成と8806編成の状況の認識不足がありましたので、現段階での言及はここまでにとどめたいと思います。