「やくも」は273系と安心して乗ったら381系だった際の混乱に備えて
2024年6月15日から伯備線特急「やくも」全列車の273系化が完了します。
車上型制御付自然振り子式の乗り心地、列車内設備、外観等、273系の評判は上々のようで今後の利用率向上が期待されます。
273系と入れ替わりで381系が引退しますが、一部の列車は時期的に381系での代用もあるとのことで、具体的には8月9日から18日までの10日間、「やくも」2往復(12・13・28・29号)は381系での運用と想定されています。
381系のファンにとっては嬉しい10日間かと思われます。
鉄道ファンには人気の381系でも、自然振り子式ゆえに一般の利用者からは揺れが大きく、酔いやすかったことで、全般的に評価が低く、それを解決した273系に「やくも」全列車が6月16日から置き換わることで、「やくも」の利用促進が期待される中、一つ気がかりなことがあります。
8月9日から18日までの10日間だけではありますが、一部の「やくも」が381系になることにより、全列車273系と安心していた利用者が381系固有の揺れによる不満が再発しないかということです。
6月16日以降、「やくも」がすべて最新273系に置き換わったイメージが強くなり、その約2か月後の8月中旬に乗ったら揺れる381系だったことに対する利用者の反応です。
理想を言えば最繁忙期であっても、9月30日まで毎日運転の臨時列車を含む「やくも」15往復については273系とし、この15往復以外の単独増発の臨時列車に381系を充てた方が苦情は抑止できるのではないかと感じます。
単独列車で仕立てるほどの需要でないから、9月末まで毎日運転の臨時2往復に381系を充てたということならば、列車名を「381やくも」(サンパーイチやくも)として「やくも」の愛称と分け、273系とは揺れが異なる国鉄型車両であることを間接的に伝えてはどうでしょうか。
また、鉄道ファンにとっても分かりやすいと思います。
「381やくも12号」などと聞くと数字が2つあって紛らわしいと言われるかもしれませんが、読み方を「サンパーイチやくも12ごう」とすれば定着していくように思います。
JR西日本としては8月時点で381系代用を逆に表面化したくないかもしれませんが、8月の最繁忙期の頃には、すべてが273系のイメージで定着しつつあると思われます。
381系自体が貴重、自然振り子式の揺れが貴重と好意的に受けとめるのは鉄道ファンに限られるかと思います。
一般の人には273系と381系といっても分からないとしても、「381やくも」とすることで「やくも」の頭の381とは何だろうと感じてはくれると思います。
「381やくも」として最初から愛称を分けることにより、ネット検索で273系使用の列車でないことを知り、それなら「381やくも」でない273系使用の「やくも」にしようということで混同や混乱、不満は抑止できるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
※ 写真は本文と無関係です。