平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

青春18きっぷ東北旅行計画で意外に悩む東北線黒磯-新白河

直流区間黒磯駅付近のみなら交流の蓄電池式電車にしてはどうか?

青春18きっぷの特徴として、実際に行くこともさることながら、どこに行こうかという多くの行き先候補や乗車路線の迷い、絞り込み、取捨選択も楽しみの一つです。

運転本数の限られているローカル線では、おのずと前後の接続列車が決まってしまいますが東海道線山陽線鹿児島線東北線など、大都市間の主要幹線では少なくとも毎時1往復は普通列車があるだろうと勝手に期待してしまいがちです。

 

東北線東京-仙台の普通列車乗り継ぎ

一例として、東北線東京-仙台でいえば、東北新幹線はやぶさ」の高速運転と多くの列車本数があることから、東北新幹線並行在来線である東北線普通列車でも、それなりに乗り継ぎはできるだろうと思いがちです。

現在の東北線ダイヤは,主要駅間での短区間折り返し列車ばかりで、東京-黒磯の直通列車さえもなくなりました。

東京から仙台に行くまでの間、宇都宮、黒磯、新白河、郡山、福島、白石の6駅乗り換え、7列車乗車が通常です。

具体的には、①東京-宇都宮、②宇都宮-黒磯、③黒磯-新白河、④新白河-郡山、⑤郡山-福島、⑥福島-白石、⑦白石-仙台の7列車です。

たとえ、乗り換え回数の多さと、乗り換え時の接続待ち時間が長くても、毎時1往復の列車設定があればある程度、効率のよい移動はできます。

しかし、この7列車の中で、毎時1往復の列車のない時間帯がある、アキレス腱?ともいえる区間が③黒磯-新白河です。

 

黒磯-新白河の乗り継ぎが東京-仙台の普通列車の鍵?

②の宇都宮-黒磯、④の新白河-郡山がほぼ毎時1往復はあるのですが、③の黒磯-新白河は毎時1往復の設定までに至っていません。

これには栃木県と福島県との県境という点と、黒磯-高久で交直流の電流切り替えという事情が絡みます。

両県境で流動が少なくなることはわかりますが、常磐線E531系交直流電車の付属5両編成を充てているため、5両では長すぎて輸送力過剰という事情もありそうです。

 

現在の黒磯-新白河の日中ダイヤと折り返し時間をみる

ここで、日中の黒磯-新白河のダイヤと折り返し時間をみてみます。

時刻の「:」は略させていただきます。

黒磯  新白河  折り返し時間

   754  →     818         新白河20分停車 

   901  ←     838    黒磯7分停車

   908  →     932         新白河20分停車 

 1015  ←     952    黒磯7分停車

 1022  →   1045         新白河10分停車 

 1118  ←   1055         黒磯35分停車

 1153  →   1216         新白河19分停車 

 1258  ←   1235         黒磯24分停車 

 1322  →   1345    新白河8分停車 

 1418  ←   1353         黒磯42分停車 

 1500  →   1523    新白河24分停車

 1610  ←   1547         黒磯7分停車 

 1617  →   1641    新白河31分停車

 1735  ←   1712         黒磯10分停車          

 1745  →   1809         新白河23分停車 

 1855  ←   1832         黒磯27分停車 

 1922  →   1946         新白河7分停車

 2018  ←   1953 

 

黒磯発新白河行き、新白河発黒磯行きは、それぞれ約1時間30分間隔のイメージです。

 

新白河-郡山の普通列車が毎時1往復ある中、下り新白河発郡山行きでは、新白河発11時台、14時台、17時台は、黒磯発新白河行きの設定がありません。

同じく上りでは、郡山発新白河行きの、新白河到着時刻基準で、11時台、14時台、16時台、20時台に新白河発黒磯行きがないダイヤです。

 

黒磯と新白河の折り返し時間6分前後で、毎時1往復設定ができないか?

黒磯-新白河は所要23分~24分です。

日中は1編成のみの運用で、黒磯と新白河ではそれぞれ折り返し時間に平均15分前後の余裕を持たせたダイヤです。

半面、新白河13:55発→黒磯14:18着後、折り返し黒磯15:00発まで42分もの余裕を持たせた時間帯もあります。

黒磯で42分の折り返し余裕時間を持たせた結果、新白河発14時台の郡山行きには接続しない結果となっています。

 

机上案ではありますが、黒磯-新白河列車は黒磯と新白河での折り返しをそれぞれ6分前後にすれば、現在の1編成のみの運用でも黒磯-新白河でも毎時1往復の設定はできます。

実際の時刻とは異なりますが、イメージとしては下記のとおりです。

 

黒磯10:00発→新白河10:24着→新白河10:30発→黒磯10:54着

→黒磯11:00発→新白河11:24着→新白河11:30発→黒磯11:54着(以下、同)

 

黒磯-新白河に蓄電池式の交流電車投入はどうか?

5両編成のE531系ゆえの輸送力過剰の結果という見方もできなくはありません。

黒磯-新白河区間専用に、E531系の3両編成版を造って充当するのも非効率と思われます。

黒磯駅構内以外は交流電化区間です。

例えば交流専用の蓄電池電車的な車両など、将来的に投入を検討してはどうでしょうか。

交流電化区間の高久-新白河に交流電化設備を使い、黒磯-高久は蓄電池で走行するものです。

また、蓄電池電車なら2両・3両・4両の編成が自在にできて、E531系のような5両固定編成という縛りがありません。

E531系を3両・4両編成化して充てるよりは効率的、経済的と考えます。

JR東日本は黒磯-新白河E531系に代わって、蓄電池式交流電車の検討をする余地はあるのではないでしょうか。