平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

JR九州415系、山陽新幹線500系・700系置換前に3列車乗車を楽しみましょう

415系の交直流切替とモーター音、山陽新幹線500系・700系をこの夏に楽しむ計画です

昨日の拙「JR九州『運賃・料金改定の申請』から415系の後継形式をよむ」の関連編で、今回は415系に対する思い入れ話です。

山陽線下り普通列車415系は下関を発車後、20‰勾配を下りながら、関門トンネル3.6キロを高速で走り抜け、再び20‰の上り勾配を上がり、直流から交流へのデッドセクションを通過して門司駅に到着します。

門司発の上り列車は、門司駅を発車後すぐに交流から直流への電流切り替えをしてから、25‰の勾配に立ち向かい、下関に向かいます。

 

415系の魅力とは

ここで、下関-門司を中心とする415系の魅力について、順不同で列記したいと思います。

〇 デッドセクション通過時の消灯

とくに夜は一瞬、非常灯だけで暗くなる芸当?は、今では415系だけの持ち味となっています。

九州の夏は陽が長いため、一瞬真っ暗になることの体感は20時以降の列車です。

〇 デッドセクション通過時の、運転士の交直流スイッチの手動切替操作

運転士さんにとって電流切り替え操作は、わかってはいても毎回、一瞬緊張の区間ではないかと思われます。

先頭車に乗車しての、前面展望ならではの光景で、筆者は常磐線415系の時代に、取手→藤代で何回も楽しませていただきました。

(余談ですが、藤代→取手の場合は、藤代発車後すぐに電流切り替え地点に差し掛かるので見応えがやや薄くなりました。

切り替え地点まで距離のある取手→藤代の方が楽しめました。)

 

JR東日本JR西日本の普通電車、特急電車は、今ではほとんど電流切り替えが自動化され、切替スイッチ自体がありません。

今後、関門間がハイブリッド車YC1系に置き換わるとすれば、気動車なので電化設備自体が無関係の車両となります。

〇 デッドセクション通過時のモーター音

電流切り替え時の、主抵抗器の轟音の変化を楽しみます。

〇 デッドセクション通過時のパンタグラフ

勇ましい床下の機器音とともに、パンタグラフ下の乗車がお薦めです。

〇 通常走行時のモーター音

音の静かなVVVF制御方式全盛の中で、昔ながらの主抵抗器の音を楽しみます。

〇 大型(菱形)パンタグラフの外観

現在では主流となった、くの字型小型パンタグラフにはない外観も見どころです。

〇 各車両の車端にある、国鉄型の字幕式側面行き先表示器

行き先表示が一瞬に変わるLED表示器にはない、様々な行き先が見られる字幕式に味わいがあります。

 

デッドセクションの列車状況

東北線常磐線水戸線羽越線七尾線、ハピラインふくい、えちごトキめき鉄道の電車はいずれも交直流切替地点で、車内灯の消灯はありません。

羽越線えちごトキめき鉄道普通列車気動車で、電流切り替えとは無縁です。

ただし、えちごトキめき鉄道にある455・413系の3両編成は消灯します。

団体列車の位置づけで、日常の定期列車としての体感はできません。

その意味でも、普段、当たり前のように乗れるJR九州415系による門司-下関の電流切り替えをはじめとする高速走行運転は貴重といえます。

415系の走行と電流切り替えを今のうちに楽しみたいものです。

 

山陽新幹線500系・700系の引退も兼ねた旅行計画はいかがでしょうか?

ちょうどのタイミングで、JR西日本から、2024年7月24日付けで「山陽新幹線の更なる安全性・快適性の向上 ~N700S の追加投入および 500 系営業運転終了~」のニュースリリースがありました。

山陽新幹線「こだま」運用の500系が2027年を目途に営業運転を終了するとのことです。

となると、このリリースでは触れていない700系も徐々に縮小、廃止の方向に向かっていくのも確実です。

そこでこの2024年夏、415系500系、700系の乗車はいかがでしょうか。

こだわりとして、415系では電流切り替えと、夜にまっ暗になる一瞬の車内消灯体感、500系は元グリーン車の6号車に乗車しての新大阪-博多の全区間乗車、700系は定期列車としては1本だけ残っている「ひかりレールスター新下関発岡山行きの乗車の3つがポイントです。

 

具体的なコース、列車を新大阪基準で掲げます。

下関での1泊コースとなります。

【1日目】

新大阪11:37発→500系「こだま849号」6号車指定席→博多15:51着

博多16:10発→鹿児島線普通列車→門司17:38着、17:39発→415系乗車→下関17:46着

以下、下関-門司-小倉を数往復し、下関泊

1日目のみ、青春18きっぷと組み合わせると効率的です。

下関-門司-小倉は毎時一定の運転本数があります。

青春18きっぷで存分に乗れます。

 

【2日目】

下関5:35発→山陽線新下関5:45着

下関6:11発→ひかり590号、700系「ひかりレールスター」指定席→岡山8:23着

岡山10:09発→500系「こだま842号」6号車指定席→新大阪11:25着

※岡山で待ち時間がありますが、500系「こだま」に岡山→新大阪でもう一度乗って2日目の旅を締めたいと思います。

 

※ 写真は本文と無関係です。