500系東京乗入の実現は厳しいと思われますので、その代替案を模索しました
マイナビニュース、2024年8月10日付け「栄光の500系、2027年めどに引退へ - 300km/h運転で世界最速に並ぶ」を拝読しました。
500系の個性、活躍から、東海道新幹線で馴染まなかった事情、今後のはなむけ等に触れています。
記事の最後の部分を引用させていただきます。
(以下引用)
16両編成時代の栄光と、8両編成の余生。どちらも500系らしいと思う。引退まであと2年ほど。どうか無事故で走り抜けてほしい。できればもう一度、東京駅にも顔を出してほしい。「推し旅アップデート」キャンペーンを展開するJR東海も、我々の「500系推し」を理解し、願いを叶えてもらえないだろうか。
(以上引用)
500系への思い入れが伝わる内容であり、筆者も拙ブログで500系について何度か触れらせていただいてきました。
引用させていただいた箇所、「できればもう一度、東京駅にも顔を出してほしい」「JR東海も、我々の「500系推し」を理解し、願いを叶えてもらえないだろうか。」という気持ちはごもっともです。
「500系推し」を実現させるには、JR西日本からJR東海にお願いすることになりますが、これまでの様々な経過からして、JR東海がそれに理解・協力するのは難しいだろうと思われます。
また、JR西日本側でも実現は難しいだろうから依頼には動かないのではないかというのが、残念ながら結論のような気がします。
JR東海にとっては、お別れ列車であろうとも東京発着の特別列車を設定するダイヤ上の余裕はないこと、8両編成列車の東京乗り入れは「ドクターイエロー」のイベント列車など特別なものに限ること、駅や沿線での混雑・混乱・事故要因・他列車の遅延等を招きかねないこと、乗務員の再教習が必要なことなど、いくつも理由がありそうです。
500系に限らず、2階建て4両の100系「グランドひかり」時代でも、JR西日本独自の考え方による個性的な部分を、JR東海は全列車同一仕様という方向性の一点で押し通してきた印象があります。
最初から夢を壊すようで恐縮ではありますが、500系の東京乗り入れの再現はJR東海のこれまでの経過からして、厳しいと言わざるを得ないと考えます。
新大阪-博多-博多南に高速運転の臨時「ひかり」1往復設定が適当では?
500系ファンにとっては、「こだま」だけで細々と運用しながら徐々に、静かに消え去っていくのが寂しいことは誰しも同じと思います。
JR西日本をはじめ、旅行会社においても500系の様々な企画、催しを行なっていくと思われます。
そうした企画の中でも、駅や基地での500系見学や「こだま」列車まででは満足感にいくらかの不足を感じてしまいます。
東京発着が果たせないならば、山陽新幹線新大阪-博多で臨時「のぞみ」の設定、「のぞみ」が困難ならば「のぞみ」に近い高速運転で停車駅の少ない「ひかり」の臨時設定により、往年の走りの再現で少しでも多く運転してもらえることに勝る喜びはないと考えます。
加えて、博多からは博多南線、博多南まで乗り入れてほしいと思います。
具体的な臨時列車ダイヤの事例を下記に示します。
【新大阪起点の場合の1往復】
新大阪9:11発→博多11:52着の臨時「さくら577号」のスジで設定
博多で5分前後停車し、博多南に12:05頃着
博多南12:32頃発→博多12:40頃着
博多12:45発→新大阪15:21着の臨時「さくら576号」のスジで設定
【博多起点の場合の1往復】
博多南9:30頃発→博多9:38頃着
博多9:44発→新大阪12:25着の臨時「さくら574号」のスジで設定
新大阪12:47発→博多15:23着の臨時「さくら583号」のスジで設定
博多で5分前後停車し、博多南に15:35頃着
500系ファンにとっては、最後まで新大阪-博多の定期「こだま」で頑張ってほしいと願うとともに、高速運転列車の復活が願いかと考えます。
臨時列車の運転のない日に少しでも多くの運転日を設け、上記ダイヤをたたき台の一案として500系臨時「ひかり」運転をJR西日本や旅行会社に提案、希望の声を出すのも一つの方法と思います。
500系の栄誉は一日でも多い運転日による山陽「ひかり」での高速運転復活で実現に期待したいと思います。
※ 以下は、過去の拙ブログ500系の中の一部記事です。
参考までに掲出させていただきました。
(※ 筆記にあたり、マイナビニュース、2024年8月10日付け「栄光の500系、2027年めどに引退へ - 300km/h運転で世界最速に並ぶ」から一部引用及び参考にさせていただきました。)
(※ 写真は本文と無関係です。)