500系全盛期の復活を思わせる格安の、嬉しく素晴らしい貸切ツアー企画です
JR西日本から、2024年7月24日付け「2024年7月社長会見 」のニュースリリースがありました。
その中に、山陽新幹線500 系の営業運転終了に関する内容が含まれており、その部分の
記事の一部を引用させていただきます。
（以下引用）
１９９７年のデビューから約３０年で営業運転の役目を終えることになりますが、本当に多くのお客様に愛され、ご利用いただいた車両です。心よりご利用いただきましたお客様に感謝申し上げたいと思います。
これから、２０２７年の営業運転終了までに、各種企画を実施してまいります。ぜひ、最後まで、５００系の勇姿をご覧頂けますと幸いです。
（以上引用）
山陽新幹線全線での高速運転の復活劇
「営業運転終了までに、各種企画を実施してまいります」という今後の企画に注目する中、その一つとして、日本旅行が企画する「貸切新幹線でJR西日本 博多総合車両所に直行！往路「500系 ハローキティ新幹線」で行く 新幹線ふれあいデー」が2024年8月8日11時から発売を開始し、10月13日（日）に実施されます。
新大阪－博多南を500系の往復貸切列車で、JR西日本博多総合車両所に直行・見学して往復します。
列車時刻は、新大阪9:11発→500系「ハローキティ新幹線」乗車→博多総合車両所12:20着後、博多総合車両所で「新幹線ふれあいデー」のイベントに参加します。
帰路は、博多総合車両所16:38発→500系乗車→新大阪19:33着です。
500系でも通常の往復「こだま」では各駅停車の長時間乗車で、いくら500系好きでも疲れてきますが、「さくら」並みの速達列車なのも喜ばしい配慮です。
往路は、新大阪9:11発臨時「さくら577号」のスジと思われるので、各駅停車の「こだま」でない全盛期に近い500系高速運転の体感ができそうです。
帰路は、博多16:51発となっています。
新大阪19:33着で、博多－新大阪を所要２時間42分で走り抜けます。「さくら」の２時間36分と遜色はありません。
「さくら」との所要６分差の違いは、博多17:00発「のぞみ52号」が新大阪19:28着のため、広島などで待避するためと思われます。
「のぞみ52号」の待避駅を想像するのも一興です。
時速300km/h運転はないにしても往路同様、往年500系の高速体感ができます。
普段、折角の高速用500系が低速運転の「こだま」運用では寂しい時がありますが、今回の企画は準「のぞみ」型ダイヤで高速運転の復活という点でも喜ばしく思います。
最少でも34,800円のところを29,800円で参加できる安さ
３･７号車の２列×３列シートで29,800円、４･５号車の２列×２列シートで30,800円、２号車 KAWAII!ROOMで34,800円です。
なお、10月13日の当日は10時から16時まで、博多総合車両所で「新幹線ふれあいデー」が開催されており、入場料は大人5,000 円、募集人数4,800人です。
通常、新大阪－博多南の運賃・料金は片道15,410円、往復30,820円です。
博多総合車両所のイベント見学5,000円も含めれば最少価格でも35,820円であり、500系往復自体のイベント料金も含めれば破格の安さといえます。
同車両所では「ドクターイエロー」の見学や新幹線車両のジャッキアップ、パンタグラフ・ドア開閉動作、その他多くの企画が盛り込まれています。
往路は弁当付き、１号車では「ハロー！プラザ」があり、帰路ではじゃんけん大会で勝つと記念品がもらえて、至れり尽くせりの内容です。
新大阪の集合時間は不明ですが、今回の企画には東京からでも朝一番の「のぞみ」でなら日帰り参加できる時間帯の設定も心憎いところです。
素朴な疑問と希望
ここで、秀逸な企画に対しての素朴な疑問と希望が各１点あります。
疑問点として、３・７号車の２列×３列シート29,800円の個所で、普段は自由席の３号車は理解できますが、普段は２列×２列シート指定席の７号車が今回、３号車と同列の２列×３列シートとなっているのはなぜでしょう。
また、希望点として、元グリーン車の６号車は今回、取り扱い対象外のようですが、元グリーン車乗車の思い出を残す演出として、価格を32,000円前後にしてでも、他の４・５・７号車と振り替えてでも６号車は客席発売をしてほしかったところです。
500系存分満喫の大きなチャンス企画
筆者はJR西日本、日本旅行のいずれも無関係ではありますが、500系の一ファンとして今回の「貸切新幹線でJR西日本 博多総合車両所に直行！往路「500系 ハローキティ新幹線」で行く 新幹線ふれあいデー」はお薦めできる企画です。
2024年8月8日11時から申し込みの受け付けが開始されます。
10月13日当日、500系を存分に満喫しましょう。
今後の更なる500系の企画を期待します。
