「鉄道未来年表 5年後・10年後・20年後」の一読をお薦めします
「鉄道未来年表 5年後・10年後・20年後」(鎌倉淳著、河出書房新社刊)が2024年9月25日に発刊されました。
本の帯には、表(おもて)に「新線、延伸、車両、運行、駅・・・ 日本の鉄道が変わる! 2028年、山手線で「自動列車運転」がスタート! リニア中央新幹線の全通は2040年代にずれ込む?」、裏に「・・・鉄道の未来が鮮明に浮かび上がる本」とそれぞれ
表記されています。
「旅行総合研究所 タビリス」で馴染みの記事も多く並んでいますが、鉄道の現状、今後の課題、解決案の提言を中心に幅広く踏み込んだ内容です。
先にタビリスを読んでから本書を読むと、一層興味深く読めます。
タビリス同様、難しいテーマや複雑な内容でも、初心者向けに誰にでもわかりやすく丁寧に書かれています。
専門的な内容展開でなく、また著者個人の主観・主情を出さず客観的、冷静沈着、中立的な視点で将来像を見ています。
簡潔、端的、明快、平明な文章は読みやすくも説得力があります。
利用者側からの視点だけでなく鉄道側、沿線自治体や国・都道府県側の視点も捉えており、片側だけになっていない点でも安心して読むことができます。
課題点の提起だけにとどめず、様々な角度、方向から実態、実情に沿った解決方策を提示するところにタビリスと同様、本書の価値があります。
鉄道側にとっても貴重な提言書籍ではないでしょうか。
以下は、タビリスと拙ブログ関連の話です。
タビリスは、自分のブログでもいつも参考にさせていただいているところで、もしもタビリスがなかったら毎日のブログテーマは尽きていたと思います。
拙ブログを毎日書き続けられるエネルギーは、タビリスの存在にも大きなものがあります。
そこに「鉄道未来年表 5年後・10年後・20年後」が加わったことは嬉しいことです。
端的、平明、知識のない人でも読みやすい著者の文章表現力は、自分の冗長的文章では足元にも及びません。
タビリスと「鉄道未来年表」は今後とも自分の教科書的な財産となりそうです。
今後とも参考にさせていただきながら、書き続けられる限りは続けていくエネルギー的な存在として、今後さらなる飛躍、活躍を期待しています。