9,000ポイントのWESTERポイントを持つ人はどれほどいるでしょうか?
JR西日本が「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の発売を2024年7月5日から開始しました。
7月20日から9月13日までの利用期間です。
WESTERポイントは、JR西日本グループ対象のポイントサービスですが通常、J-WESTカードを所持しているのが前提です。
全額をWESTERポイントでの9,000ポイントで購入する「WESTERポイント全線フリーきっぷ(全ポイント)」版と、1,000ポイントに14,000円を添えて購入する「WESTERポイント全線フリーきっぷ(一部ポイント)」版の2種類があります。
全ポイント版は有効期間3日間、新幹線と特急の指定席・自由席に無制限で乗車できます。
一部ポイント版は有効期間1日間、新幹線と特急の自由席は無制限、指定席は6回まで乗車できます。
いずれも「WESTERポイント」を9,000ポイントまたは1,000ポイント持っていることが購入要件です。
WESTERポイントの積算率は100円で1ポイントです。
9,000ポイント、1,000ポイントを満たすには、これまでにそれなりの利用をしていることが要件となってきます。
ただし、このフリー切符がほしいために、必要以上に旅行や買い物をしてポイントを貯めても、その投資費用はフリー切符の額を超えてしまいます。
そもそも9,000ポイント・1,000ポイントを既に貯めてある人はどれだけいるでしょうか。
カードの利用頻度にもよりますが、一般的な概念では1,000ポイントでさえ容易ではなく、まして9,000ポイントとなると、はるか遠いイメージを抱きますが、9,000ポイントでも持っている人は飛行機のマイレージ同様、それなりにいるのでしょうか。
「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の購入条件でどれだけ利用が見込めるか?
JR西日本は、9,000ポイントまたは1,000ポイントを条件としましたが、ここまで「WESTERポイント全線フリーきっぷ」のハードルを高くして、フリー切符の購入の要件にするのは、はたしてどうだったのだろうかと感じます。
夏休み期間での使用なので制約を設けたのかもしれませんが、それにしても
WESTERポイントで9,000ポイントはハードルが高すぎないでしょうか。
JR西日本の列車等をたくさん利用してくれたことに対するお礼的な意味合いで、9,000ポイント使用により3日間のフリー切符が無料でもらえるという発想でしょうか。
誰にでも購入できる気軽な割引切符とは言えないポイント数に感じます。
ここまで敷居というか、ハードルを高くする必要性があるでしょうか。
また、WESTERポイントの平均所有数のデータはあるのでしょうか。
あるならば、1,000ポイント、9,000ポイントを保有する人の割合はどの程度か、知りたいものです。
JR西日本の主要駅での購入とか、JR西日本インターネット予約「e5489」での購入にとどめる程度にはできないのでしょうか。
他社の事例ですが、JR東日本のキュン♥パスのように、購入要件をえきねっと前提程度にとどめ、WESTERポイント数は要件にせず、所定の額で発売するような方法もあるのではないかと思います。
ひとまず取り扱いを開始していますので、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の利用期間終了後、どの程度の利用があったか、とくに全ポイント版の利用はどうだったか、この切符がなければJR西日本の鉄道旅行はしなかった人は、はたしてどの程度だったか、JR西日本の利用結果分析情報を待ちたいと思います。
(※ 筆記にあたり、マネーの達人、2024年7月9日付け「JR西日本エリアの新幹線・特急が乗り放題!「WESTERポイント全線フリーきっぷ」概要と攻略法」を参考にさせていただきました。)