JR東日本も「どこかにビューーン！」で実施中。JR他社も企画してみてはいかがでしょうか？
JR西日本では、アプリ上で振ったサイコロの目によって行き先が決まる「大阪発サイコロきっぷ」の2024年秋版を発売します。
大阪から博多、白浜、富山、津山の４箇所のどこかへ、新幹線や特急指定席で往復するもので、利用期間は2024年9月28日から11月24日までの連続２日間です。
行き先は機械任せ、運次第で、自分で行き先を選ぶことはできません。
博多、白浜、富山、津山の４か所のどこへでも、当たった場所へ行くよという柔軟性のある人に向いた企画です。
月曜～木曜出発で5,000円、金曜・土曜・休日出発で8,000円です。
従来まではWESTERポイントとして1,000ポイントが必要でしたが今回、その要件がなくなったので誰にでも参加しやすくなったことはよかったと思います。
新大阪－博多は新幹線「のぞみ」片道だけでも約16,000円なので、月曜～金曜発で5,000円なら十分モトがとれます。
その分、博多の当選確率は幾分低くなってはいますが、博多や富山に当たれば運がいいと思えばよいでしょう。
JR東日本は「どこかにビューーン！」で実施中
JR東日本では「どこかにビューーン！」の名称で、「大阪発サイコロきっぷ」と同じ発想で以前から実施しており、現在の2024年7月13日から9月1日まで実施中です。
今回のJR西日本とは違って、JRE POINTOを6,000ポイント所持しているのが要件で、JREポイントに不参加、または6,000ポイントに届いていない場合は参加できず、敷居の高さがあります。
その意味では今回のJR西日本の方がはるかに気軽に、誰にでも参加しやすくなったといえます。
「どこかにビューーン！」は東京・上野・大宮発着のほか仙台、盛岡、新潟、長野発着もあります。
東京・上野・大宮発着の場合、那須塩原から新青森、新庄、秋田までの東北・山形・秋田新幹線の全駅、上越新幹線上毛高原～新潟、北陸新幹線安中榛名～上越妙高の全駅が対象で、その中から４駅が抽出される方法です。
「どこかにビューーン！」のサイトを見ると、どの駅が当たっても行きたくなるような観光地写真が掲載されています。
この写真を見ると、抽選でどの駅で当たろうとも観光地に行きたくなる気持ちになってきます。
しかし、五つの新幹線の対象全駅の中で、一部の駅でははたしてその駅に当たった場合、アクセスはどうだろうかと考えてしまうケースもあると感じます。
時刻表地図を見ると新幹線駅はあっても、バス路線のない新幹線単独駅もあり、その場合はレンタカーなどで行く前提のようです。
どの駅に当たろうと新幹線駅であり、特徴の少ない、観光アクセスの少ない駅での下車体験も貴重なこととと受けとめる人には相応しい企画です。
JR西日本以外のJR各社で行なっても興味が沸く「サイコロきっぷ」
「大阪発サイコロきっぷ」はJR西日本独自の企画ですが、他のJR各社で行なっても利用者に喜ばれる企画と思います。
柳の下の泥鰌ではありますが、費用対効果を見極めた上で検討してみてはいかがでしょうか。
以下、JR西日本、JR東日本以外のJR各社が企画した場合の行き先を、JR西日本に倣って４か所を基本に、勝手に考えてみました。
行き先の後の金額は、出発駅からの片道の運賃と指定席特急料金の合計額です。
企画時の販売希望価格については差し控えさせていただきます。
以下、あくまで机上の勝手な想像ですので、誤解のないようお願いします。
【JR東海】名古屋発の想定行き先
①高山6,140円
②塩尻5,810円
③飯田7,120円
④新宮7,530円
【JR九州】博多発の想定行き先
①長崎6,050円
②大分6,470円
③熊本5,230円
④鹿児島中央10,640円
【JR四国】高松発の想定行き先
①高知5,920円
②松山6,690円
③宇和島8,780円
④徳島3,370円
⑤阿南4,040円
【JR北海道】札幌発の想定行き先
①函館 9,440円
②釧路 9,990円
③網走10,540円
④稚内11,090円
以上、絵に描いた餅ではありますが、JR西日本とJR東日本以外のJR各社で「サイコロきっぷ」「どこかにビューーン！」に類似した企画を立てていただけるとした際の参考として書かせていただきました。
繰り返し恐縮ですが、JR西日本及びJR東日本以外のJR各社の内容は筆者の勝手な空想の世界であり、現実のものではありませんのでご留意くださいますようお願いいたします。
（※ 筆記にあたり、旅行総合研究所タビリス、2024年8月23日付け、「『大阪発サイコロきっぷ』2024年秋版の研究。敦賀乗り換えに注意！」を参考にさせていただきました。）
