豊肥線滝水-日豊線市棚がフリー区間でつながっていればずっと使いやすくなったが
JR九州から、2024年8月27日付けで「南九州 DE 超回復!きっぷ」発売のニュースリリースがありました。
2024年10月1日から開催の「南九州 DE 超回復~HEALING JOURNEY in 熊本・宮崎・鹿児島~」キャンペーンにあわせて3県を周遊する特別企画乗車券です。
発売期間は、2024年9月1日~2025年3月22日(土)まで、利用期間は2024年10月1日~2025年3月31日までです。
有効期間は連続する3日間、利用日の7日前までの購入が要件で、15,000円。
こどもは6,000円ですが、こども用のみの発売、利用は不可。
前記3県内の新幹線、特急、普通列車の普通車自由席に乗り放題で、普通車指定席は3回まで利用できます。
15,000円でモトは取れる
新幹線と特急の自由席の運賃・料金額を見てみます。
熊本-鹿児島中央は片道6,540円、往復13,080円。
宮崎-鹿児島中央は片道4,330円、往復8,660円。
熊本-宮崎は片道10,650円、往復21,300円。
熊本-延岡は片道13,280円、往復26,560円です。
熊本-宮崎1往復または熊本-鹿児島中央2往復なら、この切符は安価になります。
フリー区間で豊肥線・日豊線が大分でつながっていないことの利用者の受け止め方は?
熊本・宮崎・鹿児島の3県が対象の企画切符なので、その3県内の県境の駅である九州新幹線新玉名、鹿児島線荒尾、豊肥線滝水、日豊線市棚の4駅から南がフリー区間というのは当然の設定区間と言えます。
しかしながら、熊本から延岡、宮崎へ行く際、肥薩線八代-吉松は不通のため、豊肥線・日豊線大分経由も浮かびますが、滝水-市棚が大分県内ゆえにフリー区間でないため、鹿児島中央経由しかないことがこの切符の売り上げにどの程度関係してくるかどうかの分かれ目と感じます。
旅行計画や周遊の点では、熊本-鹿児島中央-宮崎-大分-熊本の循環周遊ができる方が楽しみはあります。
その意味で大分県内であっても滝水-市棚は、実用性としてフリー区間に加えてほしかったところです。
肥薩おれんじ鉄道、南阿蘇鉄道、くま川鉄道もフルー区間に含めてほしかった
滝水-市棚のほか、フリー区間はJR九州路線に限られていますが、第三セクター鉄道の肥薩おれんじ鉄道、南阿蘇鉄道、くま川鉄道はフリー区間に加えてほしかったところです。
価格の見直しは仕方ないと思います。
今回の、3県内JR路線のみで15,000円のタイプと併せて、熊本-大分以南及び第三セクター3路線を別に選択できるタイプも企画するのはどうかと感じました。
※ 写真は本文と無関係です。