平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

JR九州の線区別平均通過人員の少ない路線区間をみる

2020年度から2023年度まで4年間の線区別利用状況(平均通過人員)をみてみました

JR九州から、2024年8月20日付けで「2023年度線区別ご利用状況等の公表について」のニュースリリースがありました。

平均通過人員が一日あたり2,000人未満の線区については毎年度、具体的な営業収支を掲出しています。

今回は、その中の路線と区間を中心に、2020年度から2023年度まで4年間の平均通過人員数値の変化をみてみたいと思います。

なお、線区別収支(平均通過人員が2,000人/日未満の線区)には入っていないものの、2023年度の実績数値が低い長崎線江北-諫早を併記しました。

 

【平均通過人員2,000人未満の路線・区間(順不同)】

路線     区間      2020→2021→2022→2023年度(単位:人)

日豊線   佐伯~延岡     353→431→   604→     907
      都城~国分     728→830→1,068→  1,368
筑肥線   唐津伊万里    180→184→   196→     224

宮崎空港線 田吉宮崎空港   627→890→1,494→   1,792
筑豊線    桂川~原田       297→322→   385→     384 
唐津線   久保田~唐津      1,704→1,771→1,818→ 1,861

      唐津西唐津       766→766→   765→     833

豊肥線   肥後大津~宮地        -→644→    768→    935 
      宮地~豊後竹田      109→129→    171→    193
      豊後竹田~三重町     853→786→    806→    863 

三角線    宇土~三角       775→776→    825→    859 
吉都線    都城~吉松       408→397→    394→    402 
指宿枕崎線  喜入~指宿       1,661→1,674→1,862→1,988 

       指宿~枕崎          255→240→    220→    222

日南線    田吉~油津          934→  - →   914→    948 

       油津~志布志       171→  - →   -  →    179 

肥薩線    吉松~隼人          480→518→    493→    479 

後藤寺線   新飯塚田川後藤寺   890→1,048→1,205→1,319

日田彦山線 城野~田川後藤寺     1,694→1,827→1,945→2,038

久大線   久留米~日田       1,677→2,066→2,982→3,931

      日田~由布院      - → - →1,401→2,314

                      由布院~大分         - →1,590→1,793→2,008

長崎線         江北~諫早                3,317→3,861→3,078→ 908

 

総括

2022年度から2023年度への平均通過人員変化をみてみます。

2023年度平均通過人員で一番印象に残ったのは長崎線江北-諫早でした。

前記しましたが線区別収支(平均通過人員が2,000人/日未満の線区)には入っていないものの、江北-諫早は2022年度3,078人から2023年度908人へと70%近く減少しており、一瞬数字を見間違えたかと思いました。

日豊線佐伯~延岡は徐々に増えてはいるものの千人に届いていないのは、大分県と宮崎県での熱心な新幹線誘致と重ね合わせると妙な心境になってきます。

 

豊肥線宮地~豊後竹田は、171人から193人へと通過人員は22人増えていますが、熊本~大分の主要路線として200人に届いていないのは将来が気がかりです。

筑肥線唐津伊万里は2023年度で200人台になりましたが、数値上の厳しさは豊肥線指宿枕崎線日南線と同様です。

指宿枕崎線日南線は行き止まり区間なので一層気になります。

肥薩線吉松~隼人は、2021年度518人から、2022年度493人、2023年度479人へと減少傾向をたどっています。

 

なお、上記数値についてはJR九州の「線区別ご利用状況」データを中心に数値を転記したものですが、入力誤謬等の責任は負いかねますので、参考までにご覧いただく程度でお願いいたします。

 

(筆記にあたり、JR九州「線区別ご利用状況」の2020年度~2023年度データを参考にさせていただきました。)

 

(※ 写真は本文と無関係です。)