平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

2025ダイヤ改正「しらゆき」時刻変更に、車両を新潟基地滞泊の趣旨はないか?

「しらゆき」ダイヤ改正後、「利用が見込める時間帯」以外の考え方について想定してみました

2025年3月ダイヤ改正後、新潟-上越妙高(新井)の特急「しらゆき」について、JR東日本新潟支社の2024年12月13日付けニュース記事では「『しらゆき』の時刻を見直し、ご利用の見込める時間帯に変更することで利用促進を図ります。」と表記されていました。

ダイヤ改正前と改正後の「しらゆき」4往復の設定時刻が記載されています。

2025年3月改正後の「しらゆき」の、編成単位での運用で見た時の時間帯は以下のとおりと思われます。

なお、ここでは便宜上、二つの運用を「運用A」「運用B」と表記させていただき、時刻の「:」は略させていただきます。

 

◆「しらゆき」運用A

「号数」 新潟 ←→上越妙高

「2号」  737発 →   939着

「1号」1230着 ← 1031発

「6号」1305発 → 1506着

「5号」1925着 ← 1723発

 

◆「しらゆき」運用B

「号数」 新潟 ←→上越妙高

「4号」1023発 → 1224着

「3号」1507着 ← 1309発

「8号」1625発 → 1824着

「7号」2125着 ← 1926発

 

◆「しらゆき」廃止列車の時間帯(別の時間帯に移行)

「号数」 新潟 ←→上越妙高

「1号」  927着 ←   727発

「8号」1959発 → 2200着

 

「ご利用の見込める時間帯に変更することで利用促進を図ります」とはどの列車か?

「ご利用の見込める時間帯に変更」の列車とは、

「しらゆき8号」新潟16:25発→上越妙高18:24着と、

「しらゆき7号」上越妙高19:26発→新潟21:25着、

この2列車となります。

 

その代わりに、2025年3月改正前までの、

「しらゆき1号」 の、上越妙高7:27発→新潟927着と、

「しらゆき8号」 の、新潟19:59発→上越妙高22:00着、

この時間帯の2列車を廃止(前記時間帯に移動)します。

 

新たな設定時間帯を受けとめれば、上越妙高から新潟への日帰り的な往復時間帯列車よりも、新潟を夕方16時台、上越妙高を19時台に発車する方が、列車の利用が見込めるということになります。

しかしながら、新潟16:25発→上越妙高18:24着の列車は、利用が見込めることは分かるとしても、上越妙高19:26発→新潟21:25着の列車が、利用が見込める時間帯でしょうか。

 

そもそも「しらゆき」は、新潟側から上越妙高側への往復需要が多いのでしょうか。

それとも、上越妙高側から新潟側への往復需要が多いのでしょうか。

両者ともそれぞれほぼ半々の相応需要があるのでしょうか。

 

2025年3月改正後の「しらゆき」ダイヤを見ると、新潟側から上越妙高側への往復需要が多いと受けとめることになりますが、かといって上越妙高側から新潟側への往復需要が少ないとも思われません。

新潟を夕方16時台、上越妙高を19時台にそれぞれ発車する方が、列車の利用が見込めるということになります。

はたしてこの2列車の利用促進の効果が表れるでしょうか。

 

上越妙高から新潟への「しらゆき」日帰り利用は、普通列車と新幹線に変わるか?

普通列車ダイヤについては2025年2月下旬の時刻表を見ないと分かりませんが、改正前ダイヤとほぼ変わらないとした場合、上越妙高を基準として新潟への日帰りの列車時間はどうなるでしょうか。

長岡で普通列車上越新幹線の乗り継ぎの場合と、全区間普通列車の場合とに分けて、列車時刻を見てみました。

 

上越妙高→新潟

【改正前】

「しらゆき1号」上越妙高727発→新潟 927着

【改正後】(改正前の、普通列車上越新幹線ダイヤ)

上越妙高636発→直江津652着、717発→長岡820着、

長岡834発→上越新幹線「とき303号」→新潟856着

(または、長岡907発普通列車→新潟1019着)

 

◆新潟→上越妙高

【改正前】

「しらゆき8号」新潟1959発→上越妙高2200着

【改正後】(改正前の、上越新幹線普通列車ダイヤ)

新潟1858発→上越新幹線「とき340号」→長岡1919着、

(または、新潟1804発普通列車→長岡1918着)

長岡1928発→直江津2054着、2100発→上越妙高2115着

 

【自由席特急料金比較】

「しらゆき」上越妙高-新潟2,140円

「とき」長岡-新潟1,870円

 

以上のことから、改正前の「しらゆき1・8号」に比べ、改正後の同時間帯での普通列車上越新幹線乗り継ぎは、往復とも1時間早めの乗車時間に変わり、全体の所要時間は約20分前後長くなります。

改正後は、直江津と長岡での2回の乗り換えも増えます。

なお、上越妙高-新潟を全区間普通列車の場合は、「しらゆき」よりも所要1時間10分~40分増となります。

 

「しらゆき」E653系新潟車両センターに滞泊させたい趣旨はないか?

「しらゆき」はE653系4両編成2運用で行なわれています。

このうちの1運用は夜間、えちごトキめき鉄道側の車両基地で滞泊して翌朝、新潟に戻る運用です。

 

以下は、筆者の勝手な想像で、内容には何の根拠もありませんので予めご了承ください。

 

いささか、うがった見方ではありますが、改正前ダイヤにおける夜間のえちごトキめき鉄道基地での滞泊運用を見直し、A・Bの2つの運用ともJR東日本新潟車両センターで滞泊させたいという意図はないでしょうか。

2025年3月ダイヤ改正の車両運用、前記AとBの2運用がいずれも毎日朝、新潟を出て、夜に新潟に戻る運用に変えたのは、その思いがあるようにも筆者には感じられます。

ただ、列車編成を新潟基地に戻すことを表面的に出すわけにはいきません。

新潟16時台発列車設定が利用の見込める時間帯設定は事実としても、これだけを前面に出し、基地滞泊は利用者に直接無関係なことから裏側にしまっておく事情を感じるところもありますが、考え過ぎでしょうか。

筆者の勝手な想定は以上です。

 

はたして、上越妙高を朝に出て、新潟で用を済ませ、同日の夜(夕方)に出る現在の日帰り移動の人たちは改正後、どのような動きになっていくのか、様子を見守りたいと思います。

 

※ 写真は本文と無関係です。