平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

わたらせ渓谷鐵道 トロッコ乗車等、6つのこだわり2024年夏旅行計画

わたらせ渓谷鐵道トロッコ列車観光地を巡る東京日帰りコース案内です

昨日の拙「利用者前年度割れ危機感 吾妻線大前まで2024夏全線乗車をお薦めします」のわたらせ渓谷鐵道編です。

ただし昨日の「利用者前年度割れ危機感」とは、JR東日本路線の中での形容詞であり、今回の第三セクター鉄道わたらせ渓谷鐵道はこれと無関係であることを予め申し添えます。

 

昨日の記事で吾妻線に触れた後、同じ群馬県と隣の栃木県を行くわたらせ渓谷鐵道(以下、「わ鐵」)が頭をよぎり続けました。

群馬県には、わ鐵もあるよ、と。

わ鐵の終点の間藤駅の孤独感と哀愁は、足尾駅が終点であっても不思議でない意味合いから、吾妻線万座・鹿沢口に対する大前という終着駅、足尾に対する終着駅間藤という存在感には共通するものを感じます。

間藤駅の空気感以外にも、わ鐵には引き寄せられるものがありました。

機関車牽引のトロッコ列車、神戸(ごうど)駅併設の特急車両レストラン、神戸駅付近の線路付け替えによる旧線跡、星野富弘美術館、足尾銅山観光の博物館とトロッコ電車、間藤駅から先の足尾本山貨物駅までの貨物線路跡地、水沼駅構内の温泉センターなどが思い浮かびます。

これらを一日で全部満足させるのは困難ですが、困難なりに時刻表と戦っていかに多く回るかが時刻表趣味の醍醐味です。

 

東京からわたらせ渓谷鐵道の日帰り旅

今回は、2024年夏の青春18きっぷの時期に入りましたので、その1回分を使用して、東京からわたらせ渓谷鐵道を訪ねるコースの話です。

通常、筆者の行程案は列車に乗るだけの内容がほとんどですが、今回は観光地を含めての計画です。

ポイントは以下のとおりです。

【切符類】

〇 2024年7月20日から9月8日までの土曜・休日の、東京からの日帰りで、JR線は、青春18きっぷを使用

〇 わ鐵は、桐生駅で「一日フリーきっぷ」(1,880円)を購入

(※スマートフォンから購入できるデジタルチケット版も有り。

今回、桐生駅の乗り継ぎ時間が5分なので、デジタルチケットを推奨)

〇 「トロッコわたらせ渓谷4号」通洞→神戸間のトロッコ整理券を、主な旅行会社の窓口で事前に購入(※当日満席時の立席乗車は不可)

 

【6つのこだわりポイント】

① わ鐵全線(桐生-間藤)に乗車する

② 「トロッコわたらせ渓谷号」に乗車する

③ 足尾銅山観光を見学し、施設内のトロッコ電車にも乗車する

④ 間藤駅で、足尾本山への廃線跡を見学する

また、間藤駅舎内にある、紀行作家の宮脇俊三氏が国鉄路線全線完乗の最後に路線で降り立った足尾線に関する掲示物を見学する

⑤ 神戸駅構内併設の、元東武特急ロマンスカー車両のレストランを体感する

⑥ 神戸駅から富弘美術館を見学する

⑦ 水沼駅構内の温泉センターに入浴する

なお、⑦については、2024年夏時点では休業中であり、営業再開は2024年度内の予定のため、今回は見送り)

以上、①から⑥の6点を組み入れます。

なお、下記コースの中の①~⑥は、上記と整合しています。

 

【コース内容】

◆東京7:07発(青春18きっぷで乗車)-JR東北線普通列車-小山8:32着、8:56発-JR両毛線普通列車-桐生10:01着

桐生駅のわ鐵窓口で「一日フリーきっぷ」を購入(または事前のデジタルチケット)

◆桐生10:06発-わ鐵-間藤11:41着(※①わ鐵全線乗車が完了)-間藤駅周辺を周遊(足尾本山貨物線跡地散策、宮脇俊三氏の「時刻表2万キロ」著書にある足尾線に関する掲示物見学等)

◆間藤12:22発-通洞12:30着-足尾銅山観光を見学(※「一日フリーきっぷ」提示で入館料割引有り)、同館内のトロッコ電車にも乗車

◆通洞14:02発-②「トロッコわたらせ渓谷4号」乗車(※整理券が必要)-神戸14:39着

神戸駅併設の電車レストラン「清流」で休憩

◆神戸15:45発-みどり市路線バス(運賃別払)-15:55富弘美術館下車-⑥富弘美術館見学(※「一日フリーきっぷ」提示で入館料割引有り)

◆富弘美術館16:42発-みどり市路線バス(運賃別払)-神戸16:52着

◆神戸17:10発-わ鐵-桐生18:01着(わ鐵の「一日フリーきっぷ」はここで終了)

◆桐生18:24発-JR両毛線普通列車(再び青春18きっぷで乗車)-小山19:23着、19:29発-JR東北線普通列車-東京20:52着

 

青春18きっぷ利用期間でない時は東武特急「りょうもう」コースも有り

JRの青春18きっぷは7月20日から9月10日までです。

9月11日以降のJR線は通常のSuica等、ICカードになりますが、東京から北千住まで常磐線で移動し、北千住-相老(あいおい)を東武伊勢崎線スカイツリーライン)・東武桐生線経由で直通する特急「りょうもう」で移動する方法もあります。

相老は、わ鐵で桐生から2つ目、東武桐生線との接続駅です。

 

東武線は、北千住7:53発特急「りょうもう3号」で相老9:32着です。

わたらせ渓谷鐵道全線乗車のこだわりから、相老9:37発のわ鐵、桐生行きで一旦、桐生まで乗車し、桐生9:42着後は上記、桐生10:06発列車と同じコースになります。

帰路は、神戸17:10発列車で相老17:52着後、相老18:04発東武特急「りょうもう42号」で北千住19:42着、常磐線経由で東京20:06着です。

北千住-相老の東武線運賃は1,225円、全車指定席の特急料金1,250円、片道計2,475円です。

 

わ鐵の間藤駅では、かつて国鉄足尾線の銅運搬の貨物列車全盛時代との栄枯盛衰を感じます。

なお、わ鐵には「トロッコわたらせ渓谷号」のほかに「トロッコわっしー号」もあり、桐生-間藤の全線を走りますが、夏の青春18きっぷ期間中は走らず、10月以降の特定日・特定曜日の運行です。

「トロッコわっしー号」は気動車であり、DE10形ディーゼル機関車牽引の「トロッコわたらせ渓谷号」の方がトロッコ列車の空気感のほか、機関車に牽かれる客車列車での揺れ方や警笛の懐かしさが味わえます。

 

※ 写真は本文と無関係です。