青春18きっぷの「ご案内」3枚の発券省力化+若干の意見です
青春18きっぷを購入すると、本体の切符1枚と一緒に「ご案内1」から「ご案内3」までの3枚の注意書きの紙が発行されます。
「ご案内1」では、5回(人)での利用、利用可能の列車や設備、係員の利用日記入等について。
「ご案内2」は、特急乗車可能な特例区間、JR線以外の乗車について。
「ご案内3」は、紛失、払い戻し、深夜0時以降の乗車、自動改札機通過の不可、列車運行不能、遅延、接続列車に接続しなかった場合等について。
紙の省力化時代にあって、全国的に購入者が多い青春18きっぷのご案内が全国の駅で3枚も印刷発行するのは、鉄道側の経費や手間の観点からもいかがかと感じます。
青春18きっぷポスターでの欄外の案内や、詳細はホームページで割り切ってもよいのではないでしょうか。
「必ず〇〇が必要です」の「必ず」は不要
「ご案内1」の冒頭で、「入出場の際には必ず青春18きっぷ本券が必要です。」という説明書きがあります。
街や行政機関でもよく見かけ、会話でもよく使われる表現ですが、「必ず必要」は二重です。
強調したいことはわかりますが、「入出場の際には青春18きっぷ本券が必要です。」に改めた方がよいのではないかと考えます。
「ご案内3」の最終行で、「「青春18きっぷ」の詳細は、JR各社のホームページをご確認ください。」とあります。
この文言を「ご案内1」の最終行に移行してはどうでしょうか。
移行により「ご案内1」の行数が1行増えて印刷範囲を超えてしまいますが、その分は宮島フェリーの宮島訪問税を省略し、宮島訪問税の案内については「青春18きっぷの詳細は、JR各社のホームページをご確認ください」の欄で見ていただくことで割り切ってもよいと考えます。
紙という媒介と、パソコン、タブレットでの画面確認との違い
以下は、職場時代を絡めた余談です。
今回の内容を含め、拙ブログで毎回このようなことばかり書いているうち、お前は人の文章の粗探しばかりしている赤ペン先生かと職場でも皮肉られたことを思い出します。
赤ペンの暇人と言っていた人もいましたし、いちいち文章にうるさいと言われたのも年中のことです。
どうせ人の書いた文章を必ず直すのだから、最初から自分で書けとも言われてきました。
細かい文章の指摘よりも肝心の全体をさっさと見ろよということでしょうが、「正確」ならぬ「性格」ゆえ、文言の一字一句を見ているうちに、細かいことはいいから早く決裁文書を回せと言われたのも今では思い出です。
これらは紙という媒介だから出来ていたことであり、今のようにパソコンやタブレットの画面で確認ということになると、画面が整いすぎているので、赤ペン書きはほとんどしなくなります。
紙をめくり、鉛筆で「?」マークを付けて、その代替えの言葉を欄外に書くようなことも過去の話になりました。
今回の青春18きっぷの「必ず必要」も紙の発行でなく、自分でホームページを開いた場合は見過ごしていたかもしれません。
紙の媒介でなく画面での確認によって、文章上の誤りの見過ごしは多くなるように思いますが、時代変化ということで受けとめるしかないようです。
少なくとも、文章の誤りではないが、こうした表現の方がよいのではという提起は減りそうです。
今回の青春18きっぷの文言内容も取るに足らないことではありますが、性分ということでご理解いただければ幸いです。