車窓のない夜間で井川線全駅に5分以上停車の秘境駅巡り列車企画について
日本旅行では2024年9月28日(土)に、大井川鐡道で井川線全駅に5分以上停車する「❝超❞普通列車」の夜間運行企画を実施します。
6月に催行を予定していた企画でしたが、豪雨で中止になったため今回、再企画として実施されるもので、「暗闇の秘境駅全駅に5分以上停車する❝超❞普通列車を夜間運行!!」とPRしています。
大井川鐡道本線の家⼭駅に16時10分集合後、千頭駅を「❝超❞普通列車」で17時20分出発、以下、各駅で5分・10分・15分停車の3つのパターンで終着の井川を目指します。
当日の日没は17時36分で、沢間駅に停車時間中の17時34分着、39分発の時に日没を迎えます。
アプトいちしろ18時27分着で37分発、奥大井湖上19時07分着で22分発、終点の井川に20時24分着です。
井川から20時40分発で折り返し、20時58分着の閑蔵まで列車で戻った後、バスに乗り換え、水害により休⽌中の下泉駅(家山-千頭間の途中駅)に22時00分から20分まで見学し、島田駅付近のホテルに23時15分着後、宿泊。
翌日は自由解散となっています。
この企画は、定期列⾞運⾏終了後の⽇没直前から運⾏し、森閑とした暗闇を進み、⼀部区間では⾞内灯を消灯し、秘境鉄道を堪能するもので、途中駅でのヘッドマークのかけ替え、模擬タブレット交換なども行なわれます。
井川線の全駅5分以上の停車観察は貴重な体験であり、夜間に連続する秘境駅、秘境区間を行く企画は斬新ともいえます。
最少催行人員は30名となっています。
すでに一度は井川線に乗車したことがある人を対象としたものとも言えます。
井川線の車窓、各駅の状況を既に知っている人ならば興味深い内容です。
当日の日中に井川線に乗車しておいてから「❝超❞普通列車」で再度、夜間の乗車体験をしてみるという人もいるかもしれません。
筆者の思いを言えば、折角の井川線に乗りに来て、全線5分以上の停車ならば、暗闇の時間帯での長時間乗車よりも日中の時間帯で行なってもよかったのではないかと感じます。
そんな趣旨ではないことはわかっていても、一般的には井川線の全線乗車はなかなか果たしにくい区間であり、各秘境駅の下車観察、車窓、列車編成の観察など、夜間の列車では困難です。
午前中列車での設定はどうか?
今回の列車運行時刻は千頭17時20分発、井川20時24分着、所要約3時間です。
一例として、千頭駅周辺での前日ホテル泊とし、千頭7時発、井川10時着としてはどうでしょうか。
列車運行車両数に余裕がないとするならば、千頭9時15分発、井川11時04分着の定期列車を、催行日の2024年9月28日(土)に限り、千頭を8時00分発、井川は定期列車と同じ11時04分着とするのはいかがでしょうか。
本線で休止中の下泉駅見学は省略してよいと考えます。
「❝超❞普通列車」は日中設定の方が一層効果的に思われるのですが、夜間でこその意義、効果でしょうか。
「❝超❞普通列車」は千頭から井川へ暗闇を進みながら、島田のホテルに23時15分着という日程です。
夜間の途中13の全駅下車観察が貴重な体験という評価をされ、新たな需要開拓に結びついていくのか、注目したいと思います。
(※ 写真は本文と無関係です。)