平行普通列車

常磐線と新京成に魅せられた者のブログです

東武スペーシアX 1編成を仮に全車プレミアムシートした場合の投入効果を考える

JR東日本「踊り子」に対する「サフィール踊り子」と同じ効果を「スペーシアX」に期待

東武の特急「スペーシアX」は2023年7月15日の運転開始以降、満席で指定席が取れないことも多いようです。

6両編成の各号車内容は以下のようになっています。

〇 1号車:コックピットラウンジ:20席(4人×3席、2人×3席、1人×2席)

〇 2号車:プレミアムシート:35席

〇 3~5号車:スタンダードシート:130席、、ボックスシート4席(2人×2席)

〇 6号車:23席

※ コンパートメント:16席(4人×4室)、コックピットスイート:7席、

6両合計:212席

 

2024年度に2編成増備計画

東武では2023年4月28日付けニュースリリースで「2023年度の鉄道事業設備投資計画 設備投資計画は総額377億円~安全・安心で暮らしやすく、そして選ばれる沿線を目指して~」を公表しています。

その中の「さらなるサービスの向上」の項で、スペーシア X の増備について触れていますので以下、引用させていただきます。

(以下引用)

新型特急スペーシア X の就役
沿線最大の観光地である日光・鬼怒川エリアの観光需要喚起を目的に、2023年7月15日より東武特急の新たな象徴となる新型特急スペーシア X 2編成の運行を開始します。また運行開始に合わせて浅草駅・東武日光駅を改修します。さらに2024年度の導入に向けて、新たに2編成の車両製作を進めます。 

(以上引用)

 

スペーシアX」は2024年に計4編成となる予定で、車両内容は現在と同じと思われます。

今後、「スペーシア」「リバティ」の一部を「スペーシアX」に置き換えていくかどうかは不定ですが、好評であれば「スペーシアX」を増備していくことも考えられます。

スペーシアX」はデラックス特急ではありますが編成の半分、3両はスタンダードシート、いわゆる普通車であり、座席数では編成全体の6割を占めます。

 

スペーシアX」の1編成を豪華列車に特化した際の効果

2023年4月21日付け、拙「東武スペーシアX』に全車両プレミアムシートの豪華編成も投入を」で書かせていただきましたが、その時点では列車営業前でした。

現時点で営業開始後、4か月を経過しました。

今後の「スペーシアX」の更なる増備にあたっては、その中の1編成のみ、プレミアムシート以上の設備のみで構成した更なるデラックス編成を造ってはどうかと考えます。

具体的には、2号車は現在のプレミアムシート2&1席と、6号車のコックピットスイート、コンパートメント(4人×4室)はそのまま踏襲します。

3号車と4号車はスタンダードシートは、プレミアムシート2&1席に変更。

5号車のスタンダードシートは、新たな2人用・6人用コンパートメントに変更。

これはコンパートメントの2人個室と6人個室版を新設するものです。

1号車は、プレミアムシートのさらに上級の1&1席の展望車を新設。

JR東日本サフィール踊り子」のイメージです。

 

コックピットラウンジの代わりに、コンパートメント2人個室と6人個室版。

スタンダードシートの代わりに、プレミアムシート。

プレミアムシートのうち1両だけ1&1席のデラックス席にした展望車の構成です。

蛇足ですが、1&1席の座席名称は「ハイプレミアムシート」「モアプレミアムシート」などではどうでしょうか。

 

全編成が同じ「スペーシアX」の方がよいか、1編成だけ更なるデラックス編成にして一層豪華な移動体験をするかは鉄道側の営業、車両管理判断になりますが、後者の方が東武全体として活気づき、利用者にも夢を与え、全体的な利用促進につながる効果があると考えます。

ダイヤは現在の3号→4号→7号→8号を受け継ぎます。

ひとまず1編成のみのため、検査時等は通常の「スペーシアX」を充てるダイヤになりますが、その点は割り切ります。

関東では、東京から南西へは「サフィール踊り子」、北へは「スペーシアX」プレミアム版列車による鉄道旅行の2大列車として、夢と憧れを全国的に広めるものです。

「四季島」では敷居が高くとも、「サフィール」「スペーシアX」プレミアム版列車なら手が届きやすい位置にあります。

 

当初から2編成新製して毎日運転と週末・休日運転で分ける方が望ましいのは当然ですが、走行路線の特質、走行距離、所要時間、列車利用率、新製・維持管理等を総合的に勘案すると、経営側の立場からすれば、まず1編成で利用状況を見てからの判断になろうかと考えます。

 

2024年度の「スペーシアX」4編成配置後の盛り上がりを期待します。