山手線と京浜東北線田端~品川間、どちらが速いか見てみました
2025年12月25日付け、「中央線三鷹→中野の平日の快速線と緩行線の所要時間を比較する」の、山手線・京浜東北線田端~品川編です。
田端~品川間は13.9㎞、途中13駅で、山手線と京浜東北線がそれぞれの線路を並走している区間です。
このうち、田端~田町の区間では、京浜東北線が外側、山手線が内側の線路で、同一方向に並んで走り、方向別の同一ホームなのは便利です。
そのため、田端~田町間の相互移動では、たまたま先に来た電車に乗ることになりますが、どちらに乗っても先に出た方が先着しているでしょうか。
実際には一部の電車で、先に走った京浜東北線電車が、後から追って来た山手線電車に追い抜かれるような光景が展開することもあります。
10時から15時の間は、京浜東北線が快速運転となるため、京浜東北線の方が速くなりますが、それ以外の時間帯は両方とも各駅停車の条件で互角です。
今回は、平日8時台の田端→品川と、18時台の品川→田端の電車時刻で見てみました。
山手線(緑字)、京浜東北線(青字)で示します。
1 田端発→品川着(※太字時刻の電車は、同時発車または同時到着のものです)
8:01→8:33
8:02→8:32
8:04→8:35
8:06→8:36
8:07→8:38
8:09→8:39
8:10→8:41
8:13→8:43
8:13→8:44
8:16→8:46
8:16→8:47
8:19→8:50
8:20→8:50
8:22→8:53
8:23→8:53
8:25→8:56
8:27→8:57
8:28→8:59
8:31→9:01
8:31→9:02
8:34→9:05
8:35→9:06
8:38→9:08
8:38→9:10
8:40→9:11
8:44→9:15
8:46→9:16
8:47→9:18
8:50→9:21
8:51→9:22
8:53→9:24
8:54→9:26
8:56→9:27
8:58→9:30
8:59→9:30
山手線(緑字)、京浜東北線(青字)
2 品川発→田端着(時刻の太字は同時発車のものです)
18:00→18:29
18:02→18:33
18:04→18:33
18:05→18:36
18:08→18:37
18:08→18:39
18:11→18:42
18:12→18:41
18:14→18:45
18:16→18:45
18:17→18:48
18:20→18:49
18:20→18:51
18:23→18:54
18:24→18:53
18:26→18:57
18:28→18:57
18:29→19:00
18:32→19:03
18:33→19:01
18:35→19:06
18:37→19:06
18:38→19:09
18:41→19:10
18:41→19:12
18:45→19:15
18:46→19:15
18:48→19:19
18:50→19:19
18:52→19:22
18:55→19:24
18:55→19:26
18:59→19:28
18:59→19:30
総括
山手線と京浜東北線の並走では、相対的に山手線の方が速いようです。
上記時間帯では、山手線の最短29分に対し、京浜東北線は31分を要するケースが案外多くありました。
京浜東北線電車が山手線電車を抜くケースは少なく、全般的に山手線が京浜東北線を抜く方が多いようです。
山手線と京浜東北線が同時刻に発車する場合、筆者は山手線を選ぶ方が多いです。
上野と東京での停車時間調整でも、京浜東北線の方が、停車時間が長く感じられることがあります。
駅に進入する際の線路構造が、京浜東北線は曲線、山手線は直線のことが多く、その結果、山手線の方が電車運転士からのホーム状況の見晴らしがよい分、高速進入しやすいのが一つの理由ではないかと思っていますが、どうでしょうか。
また、京浜東北線は10両編成、山手線は11両編成で、山手線の方が1両分余裕がある分、乗降が迅速なこともあるでしょうか。
モーターのある電動車と、モーターのない付随車との割合で、京浜東北線は6M4T、山手線は6M5Tで京浜東北線の付随車が1両少ない分、京浜東北線の方が速度は出るという見方もあります。
一方、京浜東北線は標準形式のE233系に対し、山手線はE235系ということで、山手線の最新電車性能を評価する見方もあり、この議論は終わりがないようです。
ワンマン運転化による今後の所要時間変化
2026年春から、横浜・根岸線八王子~大船間でワンマン運転を実施します。
東神奈川~大船での横浜線との線路共用により、京浜東北線ダイヤも変わってきそうです。
京浜東北線でも2027年春から、大宮~南浦和と蒲田~大船間でワンマン運転を開始します。
2030年頃までには山手線、京浜東北・根岸線全線でのワンマン運転も計画されています。
運転士によるドア操作、ホームドア開閉時間により、両路線の所要時間もまた変わってきます。
今後の変化を見守りたいと思います。
