JR東日本とJR北海道の普通列車旅は「青春18きっぷ」より「北海道&東日本パス」の方が得な6点の内容です
JR東日本とJR北海道から、2024年10月29日付けで「2024 年度冬季設定 「北海道&東日本パス」の発売について」のニュースリリースがありました。
「北海道&東日本パス」の内容は従来と同様で、その結果、青春18きっぷの使い勝手の不利な点があらためて表面化されました。
その「北海道&東日本パス」が有利な点を整理したいと思います。
なお、「北海道&東日本パス」が「青春18きっぷ」よりも有利な点については、2024年6月20日付け、拙「「北海道&東日本パス」が「青春18きっぷ」よりも得をする6点」で書かせていただきました。
一部重複する点がありますが、ご了承ください。
【2024年冬季で「北海道&東日本パス」が「青春18きっぷ」よりも得なこと】
(1) 北海道&東日本パスの7日間有効11,330円は、青春18きっぷの5日間有効12,050円よりも利用期間が長く、しかも安価なこと
北海道&東日本パスは、JR東日本とJR北海道に特定はされますが、JR東海やJR西日本路線を乗車対象としないならば、青春18きっぷよりも安く、利用期間も2日間長いです。
今回、北海道&東日本パスの価格や利用期間は、従来と同じだった結果、青春18きっぷよりも優位性がはるかに多くなりました。
JR東日本とJR北海道の乗車範囲ならば、青春18きっぷを使う必要はなくなったといってよい状況です。
(2) 小児用があること
青春18きっぷは小児用がなく、小児のみの乗車でも大人と同額の12,050円です。
北海道&東日本パスは小児用があり、小児のみの乗車は大人(11,330円)の半額の5,660円です。
青春18きっぷはこども用がないので、親子で20,000円ですが、北海道&東日本パスは16,990円までに抑えられます。
青春18きっぷの本州-北海道移動は、北海道新幹線新青森-木古内で、以前の奥津軽いまべつの乗降よりは便利になりましたが、価格は4,500円に変わりました。
北海道&東日本パスは、新青森-新函館北斗の乗車で特定特急券4,000円で乗車でき、本数-北海道の移動は迅速です。
青春18きっぷでは、木古内を通過する「はやぶさ」に注意する必要がありますが、北海道&東日本パスは木古内停車の有無に気をつける必要はなく、新函館北斗で函館線に直接接続するので移動が迅速です。
(4) 乗車日が連続7日間のうち4日間以上の場合は、北海道&東日本パスの方が安いこと
今回、青春18きっぷには3日間10,000円の設定ができました。
そのため、3日以内の旅行ならば青春18きっぷの方が北海道&東日本パスよりも安価になります。
4日以上の場合は、青春18きっぷは5日間用の購入となり、北海道&東日本パスの方が安価です。
また、変則的な使い方ではありますが、北海道&東日本パスは例えば1月1日から1月7日までの連続7日間のうち、例えば1月1日・3日・5日・7日の計4日間乗車という使い方も可能です。
青春18きっぷでは、一例で1月1・2・4・5日までという、5日間までの範囲です。
青春18きっぷ5日間よりも2日間多い、北海道&東日本パス7日間の、2日間増の利用期日の広さを利用して、連続しない日での使い方も有利になります。
(5) 青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行にも乗れること
青春18きっぷは青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行の運賃は別払いです。
北海道&東日本パスはこの3路線の運賃は不要です。
青春18きっぷでは東京からは北海道に向かう際、上越・羽越・奥羽線の経路が一般的ですが、北海道&東日本パスは東北線経由も可能のため、列車本数の多さや移動時間の短さの点で有利です。
(6) 春季と夏季の青春18きっぷ発売時期も、北海道&東日本パスの方が利用期間が長く有利なこと
これまでの慣例では、青春18きっぷの利用期間は、春季は3月1日~4月10日、夏季は7月20日~9月10日でした。
北海道&東日本パスは、春季は3月1日~4月22日、夏季は7月1日~9月30日で、北海道&東日本パスの方が利用できる期間が長く、有利です。
なお、冬季の12月10日~1月10日については両方とも同じです。
総括
JR東日本とJR北海道の範囲で旅行計画を立てる上では、青春18きっぷよりも北海道&東日本パスの方が全般的に有利と言えます。
青春18きっぷが有利なのは3日間までの連続利用の場合と、JR東海・JR西日本・JR四国・JR九州にも乗れることです。
2024年冬季以降のご利用の際の参考になれば幸いです。