2025年6月終了の週末パス最後の思い出に私鉄・第三セクター線に乗るコース事例です
週末パスの終了に伴い、最後の旅行に使おうかと計画を立てる人も多いかと思います。
現在は「キュン♥パス」も発売されていますが、週末パスにはあるが、キュン♥パスにはない利点として私鉄、第三セクター鉄道路線(以下、「私鉄等」)の乗車があります。
その魅力を活用して私鉄等の路線乗車で、週末パスの最後の思い出を残すのも一興です。
今回は、フリー区間に含まれる私鉄等の乗車計画の一例を掲出します。
週末パスは2日間有効ですが、ここでは私鉄等を2路線以上組み合わせての東京日帰りの事例です。
なお、会津鉄道と伊豆急行は、東京日帰りでの他の私鉄路線との組み合わせは困難なため、単純な往復となっています。
2025年3月15日にダイヤ改正を控えていますが、今回の内容はその改正前のものです。
時刻の「:」表記は略させていただきます。
毎回のことですが、筆者のコース案内は列車乗車自体を楽しむのが主体のため、観光地や昼食時間、途中休憩等の時間はほとんど考慮していませんので、予めご了承ください。
新宿730発→中央線特急「富士回遊3号」(指定席)→大月→富士急行→河口湖928着、959発→富士急行→大月1055着、1120発→中央線普通列車→甲府1222着、1226発→中央線特急「あずさ17号」(指定席)→松本1335着、1407発→松本電鉄→新島々1438着、1445発→松本電鉄→松本1515着、1550発→中央線「あずさ44号」(指定席)→新宿1845着
★富士急行(富士山麓電気鉄道)と松本電鉄上高地線(アルピコ交通)に乗車するコースです。
富士急行の河口湖や富士急ハイランド、富士山の各駅で休憩、観光して、大月へ戻る時間をずらしていく方法もあります。
東京752発→北陸新幹線「はくたか553号」→軽井沢859着、959発→しなの鉄道→上田1053着、1120発→上田交通→別所温泉1147着、1204発→上田交通→上田1233着、1305発→しなの鉄道→長野1353着、1427発→長野電鉄「特急ゆけむり」→湯田中1512着、1534発→長野電鉄「特急ゆけむり」→長野1619着、1705発→北陸新幹線「かがやき510号」(指定席)→東京1828着
★しなの鉄道の本線(軽井沢-篠ノ井)と、上田交通別所線、長野電鉄乗車のコースです。
長野電鉄は以前、屋代-須坂の屋代線と、信州中野-木島の河東線(木島線)がありましたが、今では湯田中までの長野線だけ残っています。
湯田中駅では以前、3両編成の電車では、ホームの長さ、踏切、勾配等の事情でスイッチバックしていました。
【しなの鉄道・(同)北しなの線・えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン)・北越急行】
東京752発→北陸新幹線「はくたか553号」→軽井沢859着、959発→しなの鉄道→長野1150着、1211発→しなの鉄道(北しなの線)→妙高高原1258着、1301発→えちごトキめき鉄道(妙高はねうまライン)→直江津1352着、1405発→北越急行→越後湯沢1543着、1603発→上越新幹線「たにがわ412号」→東京1728着
★かつての信越線しなの鉄道に軽井沢から妙高高原まで全線を一挙に乗車するコースです。
妙高高原からは、同じく旧信越線の一部であるえちごトキめき鉄道と、北陸新幹線開業前との栄枯盛衰を感じる北越急行ほくほく線で直江津、越後湯沢経由で東京へ戻ります。
東京612発→山形新幹線「つばさ121号」(指定席)→赤湯835着、854発→山形交通→荒砥948着、1032発→山形交通→赤湯1129着、1151発→奥羽線普通列車→山形1226着、1253発→仙山線普通列車→仙台1417着、1500発→東北線普通列車→槻木1527着、1543発→阿武隈急行→福島1713着、1735発→福島交通→飯坂温泉1758着、1825発→福島交通→福島1848着、1816発→東北新幹線「やまびこ156号」→東京2048着
★かつての長井線で、今はフラワー長井線の愛称で継続しています。
赤湯から荒砥へ往復したあとは、山形から仙山線に回り、仙台から阿武隈急行で福島へ。
飯坂温泉のほか前記、上田電鉄別所温泉、長野電鉄湯田中温泉のような温泉の終着駅ででゆっくり温泉に浸りたいものですが、そこはご判断でお願いします。
東京753発→常磐線特急「ひたち3号」(指定席)→勝田924着、932発→ひたちなか海浜鉄道→阿字ヶ浦1000着、1044発→ひたちなか海浜鉄道→勝田1112着、1121発→常磐線普通列車→水戸1126着、1211発→鹿島臨海鉄道→鹿島神宮1335着、1458発→鹿島線→香取1514着、1549発→成田線普通列車→千葉1714着、1722発→総武線快速→東京1803着
★ひたちなか海浜鉄道で阿字ヶ浦へ行けば、ひたちなか海浜公園で観光したいところです。
どの程度時間をとるかは、訪問時期の花の開花時期とも関連します。
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線は、国鉄時代の鹿島線水戸延長を引き継いだ路線で全線高架で、JR鹿島線とともに展望性に優れた路線です。
【会津鉄道】
東京826発→東北新幹線「なすの253号」→郡山957着、1013発→磐越西線快速「あいづ1号」→会津若松1121着、1126発→会津鉄道→会津田島1240着、1256発→会津鉄道→会津若松1407着、1420発→磐越西線普通列車→郡山1536着、1606発→東北新幹線「やまびこ60号」→東京1724着
★会津鉄道だけの往復コースです。
会津鉄道で会津田島から会津若松へ引き返すのは、会津高原尾瀬口側への先の線路から会津田島で戻るのかと後ろ髪を引かれるのが辛いところです。
【伊豆急行】
東京1100発→東海道線・伊東線・伊豆急行特急「サフィール踊り子1号」(全車グリーン車指定席)→伊豆急下田1329着、1508発→伊豆急行・伊東線・東海道線特急「踊り子10号」(指定席)→東京1748着
★伊豆急行線だけの往復です。
最後の記念に「サフィール踊り子」としてみました。
打ち上げ記念としては、東京8:00発「踊り子1号」で伊豆急下田11:39着後は休憩し、14:18発「サフィール踊り子2号」で東京16:49着の方が相応しいかもしれません。
「サフィール踊り子」は全車グリーン車で、指定席は取りにくいのでご留意ください。直前のキャンセル待ちの方が乗れる確率が高い列車です。
東京-横浜だけ「サフィール踊り子」に乗る人もいました。
以上ですが、2025年3月15日ダイヤ改正後の列車時刻変更にはご注意ください。
筆者の計画コース時間に対して「お前の計画には、トイレ休憩時間もタバコ一服時間もない」とは知人からよく言われるところです。
その辺はせっかちな性格ゆえということで何卒ご寛容ください。