松戸線高根公団駅発で北習志野~東葉高速・東西線と、新津田沼~総武快速・東西線直通の3コースを比較してみました
新京成(現:京成松戸線)沿線から東京への通勤といえば、1970年台までは松戸から常磐線、または新津田沼からJR津田沼経由の総武線のどちらかのルートの時代でした。
1978年の武蔵野線新八柱、1991年の北総線新鎌ヶ谷、1996年の東葉高速鉄道北習志野での接続により、新京成での東京通勤経路が変化していきました。
新京成で松戸まで乗車していた人が新八柱または新鎌ヶ谷で乗り換え、同じく新津田沼までの人が北習志野や新鎌ヶ谷で乗り換えるケースが出てきました。
新京成としては、松戸または新津田沼までの運賃収入が、八柱や北習志野までの乗車により減収を招き、8両編成の全廃、6両編成化となりました。
新津田沼での総武線津田沼乗り換えは、徒歩で少なくとも5分は要しますが、東葉高速鉄道開通までは歩くしかありませんでした。
東葉高速の北習志野駅は、京成松戸線同駅の真下に位置し、津田沼に比べて乗り換えの手間と時間が大きく改善されました。
京成松戸線高根公団側から東京(大手町)駅への平日通勤ルート
京成松戸線から北習志野または新津田沼乗換で東京通勤の比較にあたって、今回は高根公団駅からの乗車を基準ととしました。
高根公団駅から北習志野駅までは3分、新津田沼までは10分乗車ですが、同駅の比較的乗降人員が多い(2023年度1日平均14,382人)ことによるものです。
現在、京成松戸線高根公団側から東京(大手町)駅への平日の通勤ルートは、
③新津田沼~津田沼経由で、総武緩行線津田沼始発西船橋から東西線直通で大手町へ
(※津田沼発平日朝夕一部時間帯のみ。他の時間帯と休日は西船橋乗り換え)
上記3コースのいずれかが主となっています。
なお、西船橋から京葉線経由で東京へのルートと、京成津田沼から京成本線のルートについては、今回は省略させていただきます。
高根公団駅から、東京(大手町)駅までの平日通勤比較
京成松戸線の高根公団駅から、東京(大手町)駅まで、平日朝の通勤を想定しての状況比較にあたっては、あくまで机上の一般論ですので予めご了承ください。
◆乗換の楽さでは → 北習志野から東葉高速~東西線大手町ルート
京成松戸線新津田沼からJR総武線津田沼駅まではの乗り換えは300mほど離れていて、一般的には5分以上を要します。
北習志野での東葉高速鉄道乗り換えはその半分以下の時間で、乗り換えは簡単、迅速です。
加えて、北習志野から東葉高速鉄道・東西線直通で、通勤快速・快速で一本で行けることも強みです。
乗り換えを急ぐ時や億劫な時、荷物の多さや雨・強風の時などは、北習志野での東葉高速の乗り換えの容易さが強みを発揮します。
京成の高根公団〜北習志野は所要3分で167円、東葉高速の北習志野~大手町は45分~50分で733円、合計約60分、900円です。
なお、東葉高速の北習志野~西船橋は9分440円、京成松戸線新津田沼経由の北習志野~西船橋は乗り換え時間を含めて約25分350円です。
〇着席したい時は?
東葉高速鉄道で北習志野発の東西線直通電車は東葉勝田台始発のため、北習志野や西船橋で着席できるかは運次第です。
朝の通勤時に着席したい時は、西船橋を7:00・09・16・31・40発と、8:50発が西船橋始発の各駅停車電車になります。
西船橋7:40発の次は、8:50発まで1時間以上、西船橋始発の東西線電車はなく、西船橋始発はすべて各駅停車です。
なお、休日や平日の日中以降については、北習志野から乗った東西線直通快速を西船橋で降りて、2分後に発車する各駅停車に乗れば座れる確率は高く、大手町まで快速到着時刻の10分後に到着します。
途中で後続の快速の追い抜かれはありませんので、どうしても座りたい時はこの方法をお薦めします。
津田沼-東京を所要30分の総武快速線が東京までもっとも速く移動できます。
東葉高速鉄道、東西線、総武緩行線は10両編成ですが、総武快速線は1.5倍の15両編成の輸送力も強みです。
京成松戸線6両編成18m車の約3倍の編成長です。
京成松戸線新津田沼から津田沼への乗り換え距離がネックですが、通勤時間帯の総武快速線には津田沼始発があること、総武快速は東葉高速・東西線接続の西船橋を通過すること等から、京成松戸線から新津田沼・津田沼経由総武快速の需要はあると思われます。
高根公団〜新津田沼・津田沼〜総武快速~東京は、松戸線188円+総武快速線483円、合計671円です。
〇着席したい時は?
津田沼始発東京方面の快速は、7:18・37・52、8:05・12・19・32・44・53があり、8時台に6本の始発があることが特徴です。
東京側の増1~4号車、千葉側の9~11号車の方が着席率はより高くなります。
グリーン車と列車トイレがあるのも安心です。
最近、全ての快速電車が新型E235系に置き換わりましたので、どの時間帯でも最新車での通勤ができます。
東京からの帰路も、東京始発の総武快速が毎時3~4本設定されていることも、東西線大手町乗車に比べ、着席面で有利と言えます。
◆安さでは → 新津田沼~JR津田沼経由、総武緩行線西船橋から東西線ルート
新津田沼→総武線津田沼経由は、平日通勤時に限り津田沼始発、総武緩行線から東西線直通通勤快速があり、津田沼始発で座れるチャンスもあります。
今回の3ルートでもっとも安価なのは、新津田沼・津田沼経由、平日朝に運転される津田沼始発の東西線直通通勤快速ルートです。
津田沼~大手町で約48分です。
ただし、高根公団~北習志野の所要3分と比べ、新津田沼までは10分を要し、さらに乗り換えの徒歩時間も加わります。
京成松戸線高根公団〜新津田沼188円、総武線津田沼〜西船橋178円、東西線西船橋~大手町293円、合計659円です。
運賃としては、津田沼〜東京の総武快速ルートよりも12円の節約ですが、乗り換えの手間や時間短縮を換算すれば総武快速線の方が勝ります。
目的地が、東西線の大手町駅の方が近いか、JR東京駅の方が近いかも判断材料になります。
〇着席したい時は?
朝の津田沼始発、東西線直通電車は、平日7:36・44・51・59、8:07・13・26・35・47の9本で、このうち7:51発と8:26、8:47発の3本だけ東西線内も各駅停車、他の6本は東西線内が通勤快速(西船橋-浦安のみノンストップ、浦安から各駅停車)です。
西船橋9:18発以降は快速の種別に変わります。
快速は、西船橋-東陽町間で浦安のみの停車で、西船橋-東京は25分前後です。
帰路の、東西線から津田沼直通は、中野発基準で16:39、17:00・11・22・31・53、18:02・20・31・47の10本で、平日のみの運転です。
16:39発だけが全区間各駅停車で、他の9本は東西線内が快速のため、帰路の方が所要時間は短くなります。
ここで余談を二つ。
中野~西船橋で競合する中央・総武緩行線と東西線とでは、御茶ノ水まで中央線快速の前提で、東西線快速と所要時間に大きな差はありませんが、中野~西船橋の運賃で見ると中央・総武線は571円、東西線は324円の大差があります。
東西線の数少ない津田沼行きに乗って、西船橋から船橋へ向かう際、総武緩行上下線を跨ぐ高架橋は、この下り10本のために設けられた立体交差設備で、休日には乗れない貴重な体験ルート?です。
総括
高根公団-東京通勤の事例で、3ルートの中から一つといえば、新津田沼・津田沼経由、総武快速線です。
さらに欲を言えば、総武快速の津田沼始発乗車が理想となります。
津田沼-東京間、所要30分、483円、15両編成、津田沼始発には引き寄せられるものがあります。
東葉高速・東西線ルートは、北習志野-西船橋だけでも440円ですが、北習志野-大手町733円は総武快速津田沼-東京と比べて250円の差があります。
ただ、北習志野の乗り換えの容易さも捨てがたく、東葉高速・東西線での往復500円差と乗り換えの容易さ、時間の節約とのバランスになってきます。
なお、今回は京成松戸線の高根公団から東京への通勤で比較しましたが、高根公団から2駅目の北習志野の方に先に到着するため、東葉高速に後ろ髪を引かれないでもありません。
北習志野~新津田沼間にある習志野・薬円台・前原の駅からの乗車については、北習志野方向と新津田沼方向とが反対になるため、高根公団側よりも後ろ髪引かれは少なそうです。
