中京圏普通列車は新快速・特別快速を含め315系ロングシートで割り切る方向に向かうでしょうか?
JR東海の東海道線名古屋地区を走っていた転換クロスシートの311系が、ロングシートの315系に変わったことが話題になっています。
近年のJR東海は、普通電車について315系一本に絞って各路線に大量投入しており、JR東海の全ての普通電車が315系一本になるのではないかとの勢いを感じます。
中央線名古屋-中津川の315系配置の徹底さがそれを象徴しています。
その際、名鉄と並行する豊橋-岐阜の快速、新快速、特別快速について、どのような考え方かに関心を抱きます。
名鉄との対抗上、新快速・特別快速運用については315系転換クロスシートを造るかということです。
名古屋-豊橋は、JR1,340円に対して、名鉄1,270円で、名鉄の方が安価です。
所要時間はどちらも50分強で、ほぼ互角です。
名古屋-岐阜は、JR480円に対して、名鉄630円です。
所要時間はJR約20分に対して、名鉄は約30分で、運賃・所要時間ともにJRが有利です。
JR東海は東海道線の特別快速・新快速・快速車両の今後について、どのように考えているだろうか、勝手に4点ほど想像してみました。
① 名鉄との競合はあっても、座席設備上の対抗策においては、転換クロスシートでなくても、315系ロングシート車でと割り切る方法
② 今回の315系による特別快速・新快速は臨時の応急的な措置であり、今後は静岡地区313系転換クロスシート車を新快速等に充て、新製315系ロングシート車を静岡に投入する方法
③ 313系転換クロスシートと315系ロングシートとを併結し、クロスシートとロングシートを半々の座席割合で運用する方法
④ 新快速等の運用に限定して、315系を転換クロスシートで新製、充当する方法
現在までの状況を見る限りは、少なくとも④の、315系の転換クロスシート新製だけはないように思いますが、どうでしょうか。
いずれにしても、315系がJR東海電化区間全体の普通電車の主役になることは確実と思われます。
JR東海の東海道新幹線におけるN700系統一の徹底さの在来線版が、315系のようにも映ります。
JR東海は、新幹線でも在来線普通電車でも基本的に1形式単位主義思想ということです。
今後の315系の新製増備と、特別快速・新快速車両の形式変化、座席設備を見守りたいと思います。
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