71-000形がJR東日本E235系の車内レイアウトをある程度踏襲した場合、一部気になる箇所がありましたが、それがどうなったかの話です。
東京臨海高速鉄道りんかい線に2025年10月から新型71-000形電車が投入され、話題となっています。
71-000形導入にあたり、車内レイアウトに関してはある程度、JR東日本の最新通勤型E235系と類似したものになろうかと想像しました。
E235系のレイアウトについては一部、気になる箇所があり、そこだけは踏襲しないでほしいと願っていました。
筆者は都合により、まだ71-000形には未乗のため、71-000形の種々の写真を拝見させていただいた中で、その気になる箇所を確認してみました。
自分の直接目視ではないので、予めご了承ください。
1 車内蛍光灯の均等間隔化
一つは、天井の蛍光灯の配置間隔でした。
JR東日本の通勤型電車はE233系まで、中間車の蛍光灯は一列あたり12本、1両24本配置の点は、国鉄時代の205系までと同様でしたが、車端部(連結部)の3人掛け席部分の蛍光灯だけは小型タイプとして経費を節減しました。
ただし、常磐緩行線用のE233系2000番台は地下鉄乗り入れを考慮し、国鉄型205系時代と同様、車端部を含めて全てが標準の蛍光灯としました。
JR東日本はその後、山手・横須賀・総武快速線に投入したE235系において、車端部の小型蛍光灯をやめて通常タイプとした代わりに、片側一列当たりの蛍光灯本数を1本減らして11本としました。
その結果、蛍光灯配置間隔が不均等になり、車端部3人掛け席の蛍光灯は通常タイプに変わって明るくなりました。
それと引き替えに、3人掛け席の隣の7人掛け席は蛍光灯配置間隔が開いてしまい、E233系よりも暗くなりました。
そこまでして、蛍光灯を一列当たり12本から11本へと1本減らしたいのかと、無理な設計を感じました。
71-000形では、E233系と同じ、蛍光灯配置間隔の均等化が図られていました。
2 車端部の小型蛍光灯の通常タイプ化
71-000形は蛍光灯配置間隔の均等化とともに、車端部の蛍光灯も他の蛍光灯と同じ型になりました。
常磐緩行線E233系2000番台と同じく、一列当たり12本、全て標準型蛍光灯に揃えたのは良かったと思います。
3 荷物棚の上の車体側面まで張り出した鉄パイプがない、すっきり感
前記しましたが、蛍光灯を一列あたり1本減らすために、蛍光灯の相互間隔が一定ではなくなり、連結部寄りの7人掛け席の蛍光灯間隔を不統一にしました。
そのしわ寄せで、車内の吊り革を支えるステンレス製鉄パイプが、線路と並行の吊り革用の鉄パイプと、枕木方向側の鉄パイプとで交差する部分において、枕木方向側のパイプが、荷物棚の上の壁部分まで張り出してしまいました。
これは車内レイアウト上、うっとうしく、好ましいとは言えない配置です。
71-000形の荷物棚付近の天井部分は、E235系にあったパイプがなくなり、すっきりしました。
蛍光灯を一列12本化すれば、側面上部の壁へのステンレスパイプの突き出しが自ずとなくなるのに、JR東日本の蛍光灯一列11本化にこだわる必然性は、経費節減とはいえ、壁パイプ増設経費、車内の美観等を考え合わせると疑問が残ります。
車内蛍光灯配置と、壁側に張り付いた吊り革用ステンレスパイプについては、JR東日本は今後の通勤型の新形式電車計画時において、りんかい線71-000形を一度見てはどうか、あるいはE235系とE233系2000番台とを比べてみてはいかがかと感じました。

※ 写真は山手線E235系車内の一部分です。