2024年7月22日の東海道新幹線保守用車両事故による東海道新幹線の一部区間の終日運休に伴って、東京-京都・新大阪の移動を北陸新幹線敦賀経由にした人も多かったようです。
北陸新幹線と特急の本数、輸送力は限られますが、東海道新幹線の迂回コースが出来たことは心強いといえるでしょう。
JR東日本とJR西日本の臨時列車等での対応、航空会社の臨時増便など、柔軟かつ機敏なな対応もありました。
あらためて東海道新幹線運休時の影響の大きさを思い知りましたが、とくに北陸新幹線敦賀開業により東京-京都・新大阪の代行輸送、迂回ルートとして役立ったことはよかったと思います。
京都・大阪と北陸新幹線との往来は通常、福井・金沢・富山までであり、特急「サンダーバード」の敦賀での北陸新幹線接続は富山までの「つるぎ」が基本のダイヤとなっており、長野・東京への「かがやき」「はくたか」は「サンダーバード」の直接接続対象のダイヤにはなっていません。
今回は、東京-新大阪の北陸新幹線経由の列車乗り継ぎダイヤの状況をみてみたいと思います。
JR時刻表では、関西から富山までは「新幹線のりつぎ」ページでも掲載されていますが、富山から先、長野、東京までの「新幹線のりつぎ」までは掲載されていません。
これは敦賀での北陸新幹線列車を「つるぎ」に絞っているためです。
JTB時刻表では、上越・北陸新幹線のページに「サンダーバード」「しらさぎ」の時刻も記載されており、便利といえます。
以下、時刻の「:」は略させていただきます。
【東京→敦賀→京都・新大阪】
北陸新幹線列車→東京発→敦賀着、 特急列車 →敦賀発→京都着→新大阪着
「かがやき501号」 616→ 934、「サンダーバード14号」1014→1109→1132
「かがやき503号」 720→1028、「サンダーバード16号」1044→1139→1202
「かがやき505号」 811→1129、「サンダーバード20号」1214→1309→1332
「かがやき507号」 920→1243、「サンダーバード22号」1314→1409→1432
「かがやき509号」1022→1339、「サンダーバード24号」1414→1509→1532
「はくたか561号」1124 →1516、「サンダーバード28号」1544→1639→1702
「はくたか563号」1224→1616、 「サンダーバード32号」1643→1739→1803
「はくたか565号」1324→1717、 「サンダーバード36号」1744→1839→1902
「はくたか567号」1424→1817、 「サンダーバード40号」1844→1938→2003
「はくたか569号」1524→1918、 「サンダーバード44号」1944→2038→2103
「かがやき511号」1624→1937、 「サンダーバード46号」2011→2105→2129
「かがやき513号」1724→2038、 「サンダーバード48号」2108→2202→2226
「かがやき515号」1824→2134、 「サンダーバード50号」2205→2259→2329
【新大阪・京都→敦賀→東京】
特急列車 →新大阪発→京都発→敦賀着、北陸新幹線列車→敦賀発→東京着
「サンダーバード1号」 634→ 659→ 754、「かがやき506号」 815→1136
「サンダーバード5号」 744→ 809→ 903、「かがやき508号」 921→1236
「サンダーバード7号」 814→ 841→ 937、「はくたか560号」 958→1352
「サンダーバード11号」 917→ 942→1035、「はくたか562号」1058→1452
「サンダーバード15号」1013→1037→1130、「はくたか564号」1158→1552
「サンダーバード19号」1116→1140→1233、「はくたか566号」1258→1652
「サンダーバード21号」1216→1240→1333、「はくたか568号」1348→1752
「サンダーバード25号」1316→1340→1433、「かがやき510号」1504→1828
「サンダーバード27号」1416→1440→1533、「かがやき512号」1604→1920
「サンダーバード31号」1544→1608→1700、「かがやき514号」1713→2023
「サンダーバード35号」1644→1708→1800、「かがやき516号」1836→2156
「サンダーバード41号」1814→1838→1931、「かがやき518号」2011→2332
金沢-東京の臨時「かがやき」「はくたか」と「つるぎ」の乗り継ぎも有り
「つるぎ」は「サンダーバード」乗り継ぎの基本列車で、敦賀での乗り継ぎ時間は最短8分となっています。
北陸新幹線敦賀発着の定期列車の「かがやき」「はくたか」と、「サンダーバード」との乗り継ぎは上記のとおりですが、このほかに、敦賀-金沢で定期「つるぎ」に乗車後、金沢始発の臨時「かがやき」(一部は臨時「はくたか」)乗り継ぎで東京へ行くパターンもあります。
金沢始発の東京行き臨時「かがやき」を見てみると、金沢発10:17、10:51、11:49、12:50、13:50、15:02、15:36、17:10、18:44、19:48と、計10本もの本数があります。
ただし臨時列車のため、それぞれの列車の運転日確認が必要です。
敦賀-東京の北陸新幹線臨時列車は少なく、運転日も多客期の数日に限られます。
臨時列車の大部分は金沢-東京の設定です。
新大阪→東京の場合、ひとまず「サンダーバード」と「つるぎ」で金沢まで行き、金沢始発の臨時「かがやき」「はくたか」に乗り継ぐのも一方法です。
北陸新幹線のダイヤは敦賀-富山には「つるぎ」、長野-東京には「あさま」があり、それぞれの臨時列車も多くあります。
富山-長野の列車本数が限られたダイヤになっており、この区間の移動を乗り越えることが一つのポイントになります。
JR東日本とJR西日本で当日に急遽、運転していない臨時列車の一部を運転する場合もあります。
それが前記10本のうち、どの列車で臨時運転するかは当日の現場での状況次第かと思います。
総括
敦賀では「サンダーバード」と「つるぎ」の接続重視のため、東京発着「かがやき」「はくたか」の接続がよいとは必ずしもいえませんが、これは仕方ないと思います。
「はくたか」は敦賀-長野が実質的に各駅停車のため、「かがやき」設定のない時間帯での「はくたか」利用は停車駅が多く、時間も要します。
「かがやき」で東京-新大阪5時間、「はくたか」で5時間30分前後というところです。
敦賀「かがやき」のない時間帯には、臨時の金沢「かがやき」があるともいえます。
「かがやき」の敦賀発着毎時設定が望まれるところですが、それには東京-福井の新幹線利用がどれほど伸びていくかにかかっているかと思います。
また、JR東日本には、東京-大宮の新幹線の線路容量逼迫状況があるならば、北陸新幹線臨時列車の大宮発着での柔軟な設定を期待したいところです。